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暗号資産を初めて買おうとすると、まず取引所選びから始める方が多いと思います。ですが、実際につまずきやすいのは取引所選びそのものより、その後に続く「口座開設」「入金」「購入」「保管」という一連の流れを、順番を知らないまま進めてしまうことです。
この記事では、暗号資産をこれから初めて買う方に向けて、業者を選ぶ段階から、買ったあとの保管・記録までを、迷いやすいポイントを添えながら一本道で説明します。
暗号資産は価格の変動が大きく、購入した時点の金額を大きく下回ることがあります。将来の値動きを保証する内容ではありませんので、生活に影響が出ない余裕資金の範囲で、無理のない金額から始めることをおすすめします。
- 最初の一歩は「どこで買うか」ではなく「順番を知ること」
- 手順の全体像
- 段階1: 業者を選ぶ
- 段階2: 口座開設と本人確認
- 段階3: 日本円を入金する
- 段階4: 販売所と板取引のどちらで買うか
- 段階5: 買ったあとにやること
- 買った時点では課税されないが、記録は最初から残す
- 少額から始める考え方
- よくある質問
最初の一歩は「どこで買うか」ではなく「順番を知ること」
暗号資産に関する情報を探すと、「どの取引所がおすすめか」という比較記事によく出会います。ですが、初めて買う場合に迷いやすいのは、取引所選びそのものよりも、口座開設から購入までの手順です。
本人確認の書類は何が要るのか、入金してからどれくらいで購入できるようになるのか、販売所と取引所という2つの形式は何が違うのか。こうした手順の全体像を先に把握しておくと、途中で手が止まる場面を減らせます。
この記事では、手順を5つの段階に分け、それぞれでやることとつまずきやすい点を順番に見ていきます。
手順の全体像
まず、5つの段階の全体像を表にまとめます。詳しい内容は、表のあとで段階ごとに説明します。
| 段階 | やること | つまずきやすい点 |
|---|---|---|
| 段階1: 業者を選ぶ | 登録業者かどうか、自分が使いたい入金方法に対応しているかを確認する | 手数料の表示だけで決めてしまい、入金方法が使えないことに後で気づく |
| 段階2: 口座開設と本人確認 | 氏名・住所などを入力し、本人確認書類とマイナンバー確認書類を提出する | 書類の記載内容が古いままで、審査で確認の連絡が入る |
| 段階3: 日本円を入金する | 銀行振込・クイック入金・コンビニ入金など、業者が案内する方法で入金する | 振込名義や反映タイミングを確認せず、着金が遅れたと感じる |
| 段階4: 購入する | 販売所形式か取引所形式かを確認したうえで注文する | 形式の違いを意識せず、想定と異なる価格で約定したと感じる |
| 段階5: 買ったあとにやること | 2段階認証を設定し、保管方法を決め、取引記録を残し始める | 購入して終わりにしてしまい、記録を後回しにして思い出せなくなる |
表の左から右へ進むとおり、業者を選ぶところから記録を残すところまでが一つながりの流れです。途中の段階を飛ばしたり、順番を入れ替えたりすると、あとで手戻りが発生しやすくなります。
段階1: 業者を選ぶ
最初の段階は、口座を開設する業者を選ぶことです。ここで確認しておきたいのは、大きく分けて2点です。
1点目は、登録業者かどうかです。国内で暗号資産交換業を行うには、金融庁・財務局への登録が必要です。登録を受けている業者かどうかは、金融庁のサイトで公開されている登録業者一覧から確認できます。業者を選ぶ段階でこの一覧に名前があるかを見ておくと安心です。取引所ごとに確認しておきたい項目は取引所を選ぶときの確認項目でも整理しています。
2点目は、自分が使いたい入金方法に対応しているかです。日本円の入金方法は、銀行振込・クイック入金・コンビニ入金など業者によって異なります。よく使う銀行やコンビニに対応しているかを口座開設の前に確認しておくと、あとで入金方法が使えず戸惑う場面を避けやすくなります。
GMOコインは、GMOコイン株式会社が運営する国内の暗号資産交換業者です。口座開設や口座の維持に費用はかからないと案内されています。取扱内容や対応する入金方法の詳細は、公式サイトで確認しておくと選ぶ際の判断材料になります。
段階2: 口座開設と本人確認
業者を決めたら、口座開設の申し込みに進みます。口座開設には本人確認が必要です。犯罪収益移転防止法に基づく取引時確認として、マイナンバー確認書類と本人確認書類の提出が求められます。
本人確認の具体的な流れは本人確認の流れにまとめていますが、多くの業者はスマホでのオンライン本人確認に対応しています。書類を郵送する方式に比べて、口座開設までの日数を短縮しやすい方法です。
申し込みフォームの入力では、氏名・住所・生年月日などを本人確認書類の記載と一致させる必要があります。旧姓のままだったり、住所変更前の書類だったりすると、審査で確認の連絡が入ることがあります。提出前に、書類の記載内容が現在の情報と一致しているかを見ておくと、審査が進みやすくなります。
GMOコインの公式サイトで口座開設の手順を確認すると、申し込みからオンライン本人確認までの流れを画面つきで確認できます。
段階3: 日本円を入金する
口座開設が完了したら、暗号資産を購入するための日本円を入金します。入金方法は、銀行振込・クイック入金・コンビニ入金など業者により異なり、それぞれ反映までの時間や利用できる時間帯が違います。
銀行振込は、振込先の口座名義や振込人名義の指定を業者の案内どおりに行わないと、着金の確認に時間がかかることがあります。クイック入金は提携金融機関からの入金が早く反映されやすい一方、対応する金融機関は業者によって異なります。入金方法ごとの違いは入金方法の違いで比較しています。
初めて入金する際は、案内されている振込先情報や名義を、口座開設完了後の画面やメールで直接確認しながら進めると、入力ミスによる反映遅れを避けやすくなります。GMOコインの公式サイトで入金方法の詳細を確認すると、対応している金融機関や反映の目安を確認できます。
段階4: 販売所と板取引のどちらで買うか
日本円の入金が完了すると、いよいよ暗号資産の購入です。購入方法には、大きく分けて販売所形式と取引所(板)形式の2種類があります。
販売所形式は、業者が提示する価格で直接売買する形式です。操作が分かりやすい一方、提示される価格には業者のスプレッド(買値と売値の差)が実質的なコストとして含まれています。取引所(板)形式は、利用者同士の注文を突き合わせる形式で、指値・成行といった注文方法を使い分けます。この2つの形式の違いは販売所と取引所の違いで詳しく説明しています。
初めて購入する場合は、操作が分かりやすい販売所形式から試してみて、注文の流れに慣れてから取引所形式を検討するという進め方もあります。どちらの形式を使う場合も、購入前に自分が今どちらの画面を見ているかを確認しておくと、想定と異なる価格で約定したと感じる場面を減らせます。
段階5: 買ったあとにやること(2段階認証・保管・記録)
暗号資産を購入したら、そこで手続きが終わるわけではありません。買ったあとにやっておきたいことが3つあります。
1つ目は、2段階認証の設定です。ログイン時にパスワードに加えて認証コードの入力を求める仕組みで、設定が推奨されています。口座開設の段階でまだ設定していない場合は、購入後のタイミングで済ませておくと安心です。設定方法や注意点は2段階認証にまとめています。
2つ目は、保管方法を決めることです。購入した暗号資産を取引所の口座にそのまま置いておくか、自分で管理するウォレットに移すかは、金額や使う頻度によって考え方が分かれます。まずは取引所の口座で保管しながら、暗号資産の扱いに慣れていくという進め方でも問題ありません。
3つ目は、記録を残し始めることです。次のセクションで説明しますが、購入した日付・数量・金額は、あとから思い出そうとしても難しくなります。購入した時点から記録をつけておくのが、あとで一番楽になる方法です。
買った時点では課税されないが、記録は最初から残す
暗号資産は、購入しただけでは課税されません。売却・交換・使用によって利益が生じた時点で、その損益を認識します(国税庁No.1524)。つまり、買って保有しているだけの間は、確定申告を意識する必要はありません。
ただし、課税されるタイミングは売却だけではありません。暗号資産同士の交換や、商品・サービスの購入に使った場合も、課税対象になり得ます。どのタイミングで課税対象になるかは課税タイミング一覧で整理しています。
損益を計算する際の取得価額は、総平均法か移動平均法のいずれかで計算します。どちらの方法を選ぶかによって、同じ取引でも年ごとの損益の出方が変わることがあります。この計算は購入時点からの取引記録がそろっていることが前提になるため、あとでまとめて記録するのではなく、購入した時点から都度記録しておくことをおすすめします。
具体的には、購入した日付・数量・日本円での金額・利用した業者を、購入のたびにメモしておくだけでも、あとの計算が楽になります。取引所の取引履歴だけに頼ると、業者によって履歴の保存期間や出力形式が異なるため、自分の手元にも記録を残しておくと安心です。
少額から始める考え方
初めて暗号資産を買う場合、最初からまとまった金額を入金する必要はありません。少額から始めて、口座開設から購入・保管・記録までの一連の流れに慣れることを、最初の目的にするという考え方もあります。
暗号資産は価格の変動が大きく、購入した時点の金額を大きく下回ることがあります。生活費や急な出費に影響しない余裕資金の範囲で、無理のない金額から試してみて、手順や操作に慣れてから金額を検討するという進め方が、落ち着いて取り組みやすい方法です。
よくある質問
口座開設には、どれくらい時間がかかりますか?
本人確認の方法や書類の記載内容によって前後します。スマホでのオンライン本人確認に対応している業者であれば、郵送でのやり取りに比べて日数を短縮しやすい傾向があります。具体的な所要日数は業者によって案内が異なるため、公式サイトの案内を確認しておくと見通しが立てやすくなります。
少額から始めることはできますか?
多くの業者で、少額からの購入に対応しています。初めて購入する場合は、操作や手順に慣れることを目的に、無理のない金額から始めて、余裕資金の範囲で少しずつ検討していく進め方があります。
買った暗号資産は、どこで保管すればいいですか?
購入した直後は、取引所の口座にそのまま保管している方が多いです。金額が大きくなる場合や、より自分で管理したい場合は、自分で管理するウォレットへの移動を検討する方法もあります。どちらを選ぶかは、金額や使う頻度に応じて判断する内容です。
買っただけで確定申告は必要ですか?
購入しただけでは課税されず、確定申告を意識する必要はありません。売却・交換・使用によって利益が生じた時点で、その損益を認識します。詳しい取り扱いは、国税庁のタックスアンサー No.1524で確認できます。個別の判断に迷う場合は、税理士または所轄の税務署に確認するのが確実です。
まとめ
暗号資産を初めて買うまでの流れは、業者を選ぶ、口座を開設して本人確認をする、日本円を入金する、販売所か取引所かを選んで購入する、買ったあとに2段階認証・保管・記録を整える、という5つの段階に分けられます。それぞれの段階でやることとつまずきやすい点を先に知っておくと、途中で迷う場面を減らせます。
暗号資産は価格の変動が大きく、購入した時点の金額を大きく下回ることがあります。生活に影響のない余裕資金の範囲で、少額から手順に慣れていくことをおすすめします。業者を選ぶ段階に戻って迷う場合は、GMOコインの公式サイトで取扱内容を確認すると、口座開設の流れや対応している入金方法をあわせて確認できます。
本記事は一般的な情報提供であり、特定の銘柄やサービスの購入を推奨するものではありません。暗号資産は価格変動が大きく、投資判断はご自身の責任でお願いします。個別の税務判断は税理士または所轄の税務署にご確認ください。