ビットコインの取引の9割近くは、中国の大手取引所で行われているということです。https://www.huobi.com/k/spot
その大手のうち、「ビッグ2」のひとつ、HUOBI(火币)は毎日監視するに値する主要な取引所です。本日も中華マネーがビットコインに投資する様を観察いたしましょう。
2016年6月20日(月)の相場:
一言でいうと「なんだよ~大英帝国EU離脱しねえっぽい?ツマンネ下落」
昨夜(6/19)からCNY5080前後の横ばいで日付が変わったHUOBIの人民元現物板でございます。BTCは玉のようにきらめき、なんとも言えない好い波が絶え間なくあたりへ投資を誘っております。CNY5100にある金色の蕊からは、「月曜朝恒例の爆升(ばくあげ)」の雰囲気を醸しだしております。北京はちょうど朝なのでございませう。
【什麽(シェンマ=なにっ)?朝の爆上げが来ない!】
もうさまざまなDAO地獄の責め苦に疲れはてて、泣き声を出す力さえなくなっているのでございましょう。銀行も閉まっている周末、投資家は死にかかった蛙(かわず)のように、ジリジリと焦がれるように月曜の朝を待ち望んでおりました。今にもHUOBI(火币)で爆上げが始まるはず…北京標準時06:15に遠い遠い天上へ、CNY5138の上ヒゲがするすると伸びて参るのではありませんか。投資者はこれを見ると、思わず手を拍って喜びました。
ところがややしばらくたっても、もうそれ以上は伸びないのでございます。さらには大きく下落して8時からは予想外のBTC大幅下落。うそん…期待はずれであれよあれよと下がる相場は、あわやCNY5000を割らんかの如くでありました。
【ダラダラとした午後のじわ上げ】
大手取引所といえども賑わう時間帯とそうでないときもあります。月曜午後は投資家さんたちも本業で忙しいのか?すると一生懸命にジワ上げを待った甲斐があって、さっきまで最低だった朝8時の安値は、今ではもう足の下になってしまいました。この分でのぼっていけば、損切り地獄から抜け出すのも、存外わけがないかもしれません。筆者はHUOBI(火币)のローソクを見つめながら、「しめた。しめた。」と笑いました。
【不要(ブーヤオ:らめぇぇえ)!夕食の後の恐怖暴落で肝を冷やす】
ジワ上げのつまらない動きでトレーダーの皆さんも飽き飽きし、コンビニいてくる、銭湯いてくる、三々五々に日常のルーチンをのっそりと片付けようとしておりました…
…ところがふと気が付きますと、HUOBI(火币)の板では北京標準時21:43に夜のピークCNY5063をマークした後、微妙な長さの陰線が一心に下へ伸びてゆくではありませんか。筆者はこれを見ると、驚いたのと恐ろしいのとで、しばらくはただ、莫迦のように大きな口をあけ、マウスを持つ手を震わせておりました。もし万が一暴落したといたしましたら、せっかくCNY5050まで登ってきたのに、元の含み損へ逆落しに落ちてしまわねばなりません。そんなことがあったら大変でございます。
【悪夢のCNY4900奈落】
下落トレンドは加速、筆者のロングポジはぐんぐんと赤いマイナス数字を増やしていきます。こうしている間にも、陰線はずいずいと下へ伸びてゆきます。そこで筆者はコインチェックのチャット掲示板でスマホアプリから「らめええええ!上げろ!上げろ!」と喚きました。
その途端でございます。北京標準時22:45時、急に筆者のロングポジを取っているあたりから、プツリと音を立てて断れました。ですから筆者もたまりません。あっという間もなく風を切って、見る見るうちにCNY4900の闇のそこへ、まっさかさまに落ちてしまいました。
後にはただ含み損の赤い文字が、ちらちらと点滅しながら、月も星もない黒い取引板の角に、小さく映っているばかりでございます。 (芥川龍之介『蜘蛛の糸』風)
(いまここ:その後CNY4977回復)
楽しみにしてます、少量ながらbtcをチップさせてもらいました、これからもお願いします