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仮想通貨の取引所を使うとき、多くの人はスマホアプリだけで操作を完結させています。ふだんの売買や残高確認はそれで十分ですが、確定申告の準備を始める時期になって、必要な資料がアプリのどこにも見当たらないという声もあります。この記事では、取引所アプリとPC版(Web)で機能差が出やすい操作を整理し、あとで慌てないために早めに確認しておきたいポイントをまとめます。
目次
- アプリで完結する人ほど、年に一度つまずく
- 機能差が出やすい操作の一覧表
- 取引履歴のCSV出力・年間取引報告書はPC版が要りやすい理由
- APIキー発行も管理画面(PC版)側にあることが多い
- 最初にやっておくと楽なこと
- スマホしか持っていない場合の対処法
- 履歴が取れれば、損益計算は自動化できる
- よくある質問
アプリで完結する人ほど、年に一度つまずく
スマホアプリは、日々の売買や残高確認をするうえでとても便利にできています。価格を見て買いたい、あるいは売りたいと思ったその場でタップひとつで注文が完了しますし、資産の合計額もアプリを開けばすぐに把握できます。多くの取引所がスマホアプリとPC版(Web)の両方を提供していますが、両者で提供される機能が同一とは限りません。どの操作がアプリとPC版のどちらでできるかは業者ごとに異なるため、一概には言えない部分です。
問題が表面化しやすいのは、確定申告の時期です。1年分の取引履歴をまとめて確認しよう、CSVファイルを出力しようというときになって、アプリのメニューをいくら探しても該当する項目が見つからないというケースがあります。ふだんアプリだけで操作が完結している人ほど、こうした管理系の操作をPC版で行う機会が少ないため、いざというときに戸惑いやすい傾向があります。特にAPIキーの発行やCSV出力といった操作は、ふだんの売買と違って一年のうちに一度使うかどうかという頻度のため、そもそもその機能の存在自体を忘れてしまう人も少なくありません。
機能差が出やすい操作の一覧表
取引所によって画面構成は異なりますが、傾向として「アプリで完結しやすい操作」と「PC版が要りやすい操作」には一定の偏りがあります。主な操作を整理すると、次のようになります。
| 操作 | アプリで完結しやすいか | PC版(Web)が要りやすいか |
|---|---|---|
| 売買 | 完結しやすい | 特に必要ないことが多い |
| 板の確認 | 完結しやすい | 画面が広い分、見やすいという声もある |
| 入出金 | 完結しやすい | 取引所によりPC版のみ対応の操作が残ることがある |
| APIキー発行 | 対応していないことがある | 管理画面(PC版)側で行う設計が多い |
| 取引履歴のCSV出力 | 対応していないことがある | PC版でのみ、または操作しやすい形で提供されることがある |
| 年間取引報告書の取得 | 対応していないことがある | PC版でのみ、または操作しやすい形で提供されることがある |
表からわかるとおり、日常的に使う「売買」「板の確認」「入出金」はアプリで完結しやすい一方、年に一度あるかないかの「CSV出力」「年間取引報告書の取得」「APIキー発行」といった管理系の操作は、PC版側に寄っている傾向があります。なお、この一覧はあくまで一般的な傾向を整理したものであり、実際にどの操作がアプリとPC版のどちらで行えるかは取引所ごとに異なります。自分が使っている取引所については、公式サイトのヘルプページなどで最新の対応状況を確認しておくと安心です。
取引履歴のCSV出力・年間取引報告書はPC版が要りやすい理由
なぜ管理系の操作はPC版に寄りやすいのでしょうか。断定はできませんが、いくつかの理由が考えられます。ひとつは、CSVファイルのダウンロードや保存は、スマホよりもパソコンのほうが操作や管理をしやすいという事情です。もうひとつは、年間取引報告書のような資料は表示する情報量が多く、細かい表を確認する画面としてPC版のほうが設計しやすいという事情もありそうです。
一般に、売買や残高確認はアプリで完結しやすい一方、取引履歴のCSV出力・年間取引報告書の取得・APIキーの発行といった管理系の操作は、PC版(Web)でのみ、または操作しやすい形で提供されることがあります。これはどの取引所にも当てはまる決まりではなく、あくまで一般的な傾向です。自分が使っている取引所でどうなっているかは、実際にPC版にログインして確認するのが確実です。
取引所ごとのCSVの形式や、ダウンロードまでの具体的な手順については、取引所別のCSVダウンロード手順まとめで整理しています。口座を持っている取引所がある人は、あわせて確認しておくと申告時期の作業がスムーズになります。
APIキー発行も管理画面(PC版)側にあることが多い
損益計算ツールと取引所を連携させるときに使うAPIキーの発行についても、PC版の管理画面から行う設計になっていることが多い操作です。APIキーは口座への操作権限に関わる情報のため、長い英数字の文字列を正確にコピーしたり、権限の範囲(読み取り専用にするかどうかなど)を細かく設定したりする場面が想定されます。こうした設定は、画面の狭いスマホアプリよりも、パソコンの画面で落ち着いて行うほうが向いていると考えられます。
APIキーは第三者に渡ると口座を操作されるリスクにつながるため、取り扱いには注意が必要です。発行する権限の範囲を必要最小限にする、キーの文字列を人に見せないなど、安全に使うためのポイントはAPI連携を安全に行う方法にまとめています。連携を検討している人は、発行前に目を通しておくと安心です。特に複数のツールと連携する場合は、キーを使い回さずツールごとに発行し直す、使わなくなったキーは早めに無効化するといった管理も、安全性を保つうえで役立ちます。
最初にやっておくと楽なこと
確定申告の時期になってから探し始めると、思った以上に時間がかかります。おすすめしたいのは、口座を開設した直後の早い段階で、PC版にログインしてCSV出力や年間取引報告書の場所を一度確認しておくことです。実際にダウンロードまで試しておけば、操作手順を忘れてしまってもページの場所さえ覚えていればすぐに再現できます。
確認したページはブラウザのブックマークに登録しておくと、翌年以降も同じ手順で迷わずたどり着けます。複数の取引所を使っている場合は、取引所ごとにCSV出力ページをまとめてブックマークしておくと、申告時期にまとめて作業しやすくなります。あわせて、ログイン用のIDとパスワードを忘れないよう、安全な方法で管理しておくことも大切です。ブックマークだけでなく、ログインからCSV出力までの手順を簡単なメモとして残しておくと、翌年の自分が迷わずに済みます。数分の準備が、申告時期の作業時間を大きく減らしてくれます。
スマホしか持っていない場合の対処法
パソコンを持っておらず、スマホしか手元にない場合でも、PC版の画面を確認する方法はあります。多くのスマホ用ブラウザには「PC版サイトを表示」といった設定項目があり、これを有効にすると、スマホの画面でもPC版(Web)のレイアウトに近い形でサイトを表示できます。文字が小さくなって操作しづらい部分はありますが、CSV出力のボタンなど、アプリには無い項目を見つけられる場合があります。
ダウンロードしたCSVファイルや、表示された年間取引報告書の画面は、スマホのブラウザからPDFとして保存しておくと、あとで見返すときに扱いやすくなります。周囲にパソコンを借りられる環境があるなら、申告時期だけ一時的に借りて作業するのも現実的な方法です。タブレットを持っている場合は、スマホよりも画面が広い分、PC版のレイアウトが見やすくなることもあります。手元にある機器の中で、少しでも画面の大きいものを使うと作業がしやすくなります。確定申告そのものをスマホから行う方法については、スマホで確定申告を行う方法にまとめていますので、あわせて参考にしてください。
履歴が取れれば、損益計算は自動化できる
取引履歴さえ手元にそろえば、そこから先の損益計算は自動化できます。損益計算の元データは取引履歴であり、これが取得できないと計算そのものが始まりません。国税庁が示す所得計算の考え方(国税庁 No.1524)でも、所得金額の計算は収入や必要経費の把握が前提になっており、その出発点になるのが取引の記録です。
暗号資産は価格変動が大きく、日によって評価額が大きく上下します。売却のタイミング次第で損益額も変わるため、値動きが大きい時期ほど取引記録をこまめに残しておくと、あとから振り返るときに役立ちます。損益計算ツールを使う場合でも、計算のもとになる取引履歴が正確でなければ結果も正確にはなりません。
ここで役立つのが、クリプタクトのような損益計算ツールです。クリプタクトはCSVアップロードとAPI連携の両方に対応しており、無料プランでも年間の取引が50件までであれば結果表示まで完結します。取引件数がそれを超える場合は、有料プランがBasic年額6,600円から用意されています。取り込んだあとの具体的な計算の流れは、損益計算を自動化する方法で詳しく解説しています。対応している取引所や具体的な機能はクリプタクトの公式サイトで対応取引所を確認すると確認できます。
よくある質問
取引所アプリだけで確定申告の準備はできますか
取引所によって対応は異なるため、一概には言えません。多くの場合、売買や残高確認はアプリで完結しますが、取引履歴のCSV出力や年間取引報告書の取得といった操作は、PC版でのみ、または操作しやすい形で提供されることがあります。口座を開設したら、早めにPC版にログインして該当のページを確認しておくと安心です。
スマホしか持っていない場合、PC版の操作は諦めるしかありませんか
諦める必要はありません。スマホ用ブラウザの「PC版サイトを表示」機能を使えば、スマホの画面からでもPC版に近いレイアウトを確認できます。表示した画面やダウンロードしたファイルはPDFで保存しておくと管理しやすくなります。具体的な手順はスマホで確定申告を行う方法で紹介しています。
APIキーを発行するときに気をつけることはありますか
APIキーは口座への操作権限に関わる情報のため、取り扱いには注意が必要です。発行する権限の範囲を必要最小限にする、キーの文字列を第三者に見せないといった基本的な対策についてはAPI連携を安全に行う方法で整理しています。
損益計算はどこから手をつければいいですか
まずは取引履歴を用意することから始まります。CSVファイルやAPI連携で取引履歴を取り込めれば、クリプタクトのようなツールで損益計算そのものは自動化できます。無料プランでも年間取引50件までは結果を確認できるので、まずは自分の取引履歴を入れて試してみるとよいでしょう。クリプタクトの無料プランを見てみる
アプリとPC版の機能差は、ふだんは気にならなくても、確定申告の時期になって初めて困る人が多い部分です。口座を開設した早い段階でCSV出力や年間取引報告書の場所を確認し、履歴さえ手元にそろえておけば、あとの損益計算はツールに任せられます。クリプタクト公式サイトはこちら
本記事は一般的な情報提供であり、個別の税務判断は税理士または所轄の税務署にご確認ください。暗号資産は価格変動が大きく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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