税金・確定申告

仮想通貨の年間損益計算サンプル|複数回売買したケースを具体数値で徹底解説

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※本記事にはアフィリエイト広告(A8.net)を含みます。記載の内容は2026年8月時点で公開情報を確認した一般的な解説です。

ビットコイン投資を本格的に行っている方の多くは、年間を通じて複数回の売買を行っています。1回だけ売却した場合と比べ、複数回売買したケースでは損益計算が複雑になりがちです。本記事では、具体的な数値サンプルを用いて年間損益の計算プロセスをステップごとに丁寧に解説します。総平均法の考え方から最終的な申告額の算出まで、実務的な視点でまとめました。これを読めば自分で計算する自信がつくはずです。

1. 総平均法の基本的な考え方をおさらい

まず、個人の仮想通貨取引で採用される「総平均法に準ずる方法」を確認しておきましょう。

1-1. 総平均法とは

総平均法とは、一定期間の全購入コストと全購入数量を平均して1単位あたりの取得価額を求める方法です。国税庁の通達(所得税基本通達48-2)により、個人の仮想通貨取引には「総平均法に準ずる方法」を使うことが原則とされています。この方法では年初の繰越残高と年間の追加購入をすべて合算して計算します。

1-2. 移動平均法との違い

移動平均法は購入のたびに都度平均単価を再計算する方法です。管理コストが高い一方で売却タイミングの損益を精密に把握できます。個人は原則として総平均法ですが、継続適用を条件に移動平均法の選択も認められています。一度選択したら変更は原則認められないため慎重に判断が必要です。

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2. サンプル取引データの設定

今回は以下の取引データを使って計算を進めます。

2-1. 年間取引一覧

【年初繰越】0.5BTC、評価額125万円(平均取得単価:250万円/BTC)
【1月】0.2BTC購入:単価220万円、合計44万円
【3月】0.3BTC購入:単価280万円、合計84万円
【5月】0.4BTC売却:売却価格単価320万円、合計128万円、手数料3,200円
【8月】0.2BTC売却:売却価格単価290万円、合計58万円、手数料1,800円
【11月】0.1BTC購入:単価260万円、合計26万円

2-2. 年間購入合計の整理

年初繰越:125万円、0.5BTC
年間購入:44万円+84万円+26万円=154万円、0.6BTC
合計:279万円、1.1BTC

3. 平均取得単価の算出

総平均法で1年分の平均取得単価を計算します。

3-1. 計算式の適用

平均取得単価=(年初繰越評価額+年間購入合計)÷(年初繰越BTC数+年間購入BTC数)
=(125万円+154万円)÷(0.5BTC+0.6BTC)
=279万円÷1.1BTC
=253.636…万円/BTC(≒253.64万円/BTC)

3-2. 端数処理について

国税庁のガイドラインでは単価計算の端数処理に明確な規定はありませんが、通常は小数点以下を一定桁数まで保持して計算し、最終的な所得額で円未満を切り捨てます。損益計算ツールによって端数処理の方法が異なる場合があります。

4. 各売却取引の損益計算

算出した平均取得単価をもとに、各売却取引の損益を計算します。

4-1. 5月売却分の損益

売却額:128万円
取得原価:253.64万円×0.4BTC=101.456万円
手数料:0.32万円
売却益:128万円-101.456万円-0.32万円=26.224万円

4-2. 8月売却分の損益

売却額:58万円
取得原価:253.64万円×0.2BTC=50.728万円
手数料:0.18万円
売却益:58万円-50.728万円-0.18万円=7.092万円

5. 年間損益の合算

複数回の売却益を合算して年間の雑所得を求めます。

5-1. 合算計算

年間雑所得(BTC売却分)=26.224万円+7.092万円=33.316万円
円換算:3,331,600円(円未満切り捨て)

5-2. 他の仮想通貨取引がある場合

BTC以外にもアルトコインや仮想通貨の交換取引がある場合は、それぞれの損益も合算します。最終的に「仮想通貨に係る雑所得の合計」として申告書に記載します。

6. 税額の概算計算

雑所得が確定したら、概算の税額を計算してみましょう。

6-1. 所得税の計算(給与収入400万円の場合)

給与所得控除後の給与所得:約276万円
雑所得:33.3万円
各種控除(基礎控除48万円等)適用後の課税所得:約200万円前後と仮定
所得税率:10%(課税所得195万円超〜330万円以下)
概算所得税:約20万円(あくまで目安、実際は詳細計算が必要)

6-2. 住民税の計算

住民税は所得に対して一律10%(道府県民税4%+市区町村民税6%)が課されます。雑所得33.3万円に対する住民税はおよそ3.3万円となります。住民税は翌年6月以降に特別徴収または普通徴収で納付します。

7. 年末時点の繰越残高確認

翌年の計算に備えて、年末の保有残高と繰越評価額を記録しておきましょう。

7-1. 年末残高の計算

年間購入合計:1.1BTC(繰越0.5BTC含む)
年間売却合計:0.6BTC
年末残高:1.1BTC-0.6BTC=0.5BTC
繰越評価額:253.64万円×0.5BTC=126.82万円

7-2. 翌年への申し送り

翌年の総平均法計算では、この年末残高(0.5BTC、126.82万円)が「年初繰越」として使用されます。毎年年末に必ずこの数値を記録・保管しておくことが重要です。

まとめ

複数回売買した場合の損益計算は、①年間の購入・繰越合計から平均取得単価を算出、②各売却取引ごとに損益を計算、③全取引の損益を合算して雑所得を確定、というフローで進めます。数値を整理したエクセルや損益計算ツールを活用すると計算ミスを防げます。年末の残高記録も忘れずに行い、翌年の申告に備えましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 年の途中で初めてビットコインを購入した場合、年初繰越はどう扱いますか?
A1. 年初繰越がゼロの場合は、年間購入分のみで平均取得単価を計算します。繰越残高0BTC・0円として計算式に当てはめてください。
Q2. 複数の取引所にまたがる取引はどう計算しますか?
A2. 取引所をまたいでも同一通貨であれば合算して1つの平均取得単価を算出します。全取引所のCSVをまとめて損益計算ツールに取り込む方法が最も確実です。
Q3. 損失が出た年は申告しなくていいですか?
A3. 損失の場合、翌年への繰越控除は仮想通貨では認められていないため申告義務は原則ありませんが、住民税申告が必要な場合もあります。税務署や税理士に確認しましょう。

※本記事は情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。仮想通貨への投資はリスクを伴います。投資判断はご自身の責任で行ってください。

判断に迷う部分は、税理士への相談も選択肢になります。スキルマーケット「ココナラ」で確定申告の相談相手を探す(PR)。最終的な申告内容の判断はご自身の責任となるため、所轄の税務署への確認と併せてご検討ください。

Bitcoin Analyze 編集部

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