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RBF(手数料の後上げ)とは?ビットコイン送金を早く承認させるやり方

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送金ボタンを押した直後、ウォレットに「未承認」の文字が出たまま画面が止まっている。ブロックエクスプローラーを開いて更新ボタンを押しても、30分たっても1時間たっても承認数は0のまま。相手からは「まだ届いていません」と連絡が入る。ビットコインを送ったことがある人なら、一度は通る場面です。

このとき、送金をやり直さずに手数料だけを後から引き上げ、待ち行列を追い越す方法があります。それが RBF(Replace-By-Fee、リプレース・バイ・フィー)です。この記事では、RBFの仕組み、使える条件、主要ウォレットでの操作手順、そして使えないときの代替手段までをまとめます。読み終えれば、詰まった送金を前にただ待つしかない状態から抜け出せます。

解説は、ビットコインの標準仕様として公開されている提案文書(BIP125)と、主要ウォレットに実装されている手数料引き上げ機能の挙動を突き合わせて整理しました。順に見ていきましょう。

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RBFは「取り消し」ではなく「置き換え」

RBFは、まだ承認されていない取引を、より高い手数料を付けた同じ内容の取引に差し替える仕組みです。名前のとおり Replace(置き換え)であって、送金のキャンセル機能ではありません。同じ資金を使う取引が2つ並んだとき、マイナー(取引を承認する採掘者)は手数料の高いほうを選ぶため、新しい取引が承認され、古い取引は自然に消えていきます。

ここで押さえておきたいのは、承認済みの取引には一切手を出せないということです。1承認でも付いた時点でRBFの出番は終わります。ブロックチェーンは巻き戻せないという性質は、ここでも変わりません。ビットコインの基本的な性質についてはビットコインの記事一覧もあわせてどうぞ。

使える条件は送信「前」に決まっている

RBFを使うには、取引を送信する時点で「あとから置き換えてよい」という印(オプトイン)を付けておく必要があります。近年のウォレットの多くは初期設定でこの印が有効になっているとされますが、無効のまま送ってしまった取引を、後からRBF対応に切り替えることはできません。

有効かどうかの確認方法

ブロックエクスプローラーで自分の取引IDを検索し、「RBF」「Replaceable」といった表示があるかを見ます。ウォレット側で「手数料を上げる」「Bump fee」に相当するボタンが押せる状態になっていれば、有効と考えて差し支えありません。押せない、あるいは項目自体が出ない場合は、後述するCPFPを検討することになります。

主要ウォレットでのやり方

スマートフォンのウォレットの場合

  1. 取引履歴から、未承認のままになっている送金を開く
  2. 「手数料を上げる」「送金を早める」といった項目を選ぶ
  3. 新しい単価(sat/vB)を指定する。現在のメモリプールの推奨値より少し上が目安
  4. 追加で必要になる差額を確認し、署名して再送信する
  5. 新しい取引IDが発行されるので、以降はそちらを追跡する

デスクトップのウォレットの場合

パソコン向けのウォレットでは、履歴の該当行を右クリックして手数料引き上げのメニューを選ぶ形が一般的です。単価を数値で直接指定できる実装が多く、必要以上に高い設定になるのを避けやすいのが利点です。指定した単価と、置き換え後に支払う総額の両方が表示されるので、送信前に必ず両方を確認してください。

ハードウェアウォレットを併用している場合

秘密鍵を端末内に保管するハードウェアウォレットを使っている場合も操作の流れは同じですが、置き換え後の取引に対してもう一度端末上で署名の承認が必要になります。画面に表示される送金先と金額が、元の送金と一致しているかを目視で確かめてください。ここを流し読みすると、意図しない宛先の取引に署名してしまう余地が生まれます。機器の選び方はハードウェアウォレットの解説で整理しており、実物を探す場合はハードウェアウォレットの一覧から、正規の販売元かどうかを確かめて選ぶことをおすすめします。

RBFが使えないときはCPFPという手がある

CPFP(Child Pays For Parent)は「子が親の分を払う」という意味で、未承認の入金を元手にした新しい取引を高い手数料で出し、マイナーに親子まとめて処理させる手法です。事前のオプトインが不要なので、RBFの印が付いていない取引でも使えます。

項目 RBF CPFP
操作する人 送った側 主に受け取った側
事前準備 送信時のオプトインが必要 不要
仕組み 元の取引を高い手数料の取引で置き換える 未承認の資金を使う子取引を高い手数料で出す
向いている場面 自分が送った送金が詰まったとき 相手から届いた入金が詰まっているとき

自分の送金にお釣りが戻ってくる構成であれば、送った側でもお釣りを使ったCPFPが可能な場合があります。手数料の単価そのものの考え方は技術解説の記事一覧で扱っています。

RBFを使うときの注意点

  • 取引所への入金では、置き換えによって反映が遅れたり、問い合わせが必要になったりする場合があります。対応は各社で異なるため、コインチェックなど利用先の公式ヘルプで扱いを確認してください。
  • 未承認のまま商品やサービスを受け渡す取引では、RBFが有効であること自体がリスクとみなされることがあります。受け取る側は最低でも1承認を待つのが基本です。
  • 置き換えるたびに取引IDが変わります。すでに相手へ伝えたIDは無効になるため、新しいIDを共有し直してください。
  • 引き上げ幅が小さすぎると置き換えが受け付けられません。ネットワークの規則上、一定以上の上乗せが求められるためです。

よくある質問(FAQ)

RBFで送金をキャンセルできますか

正確にはキャンセル機能ではありませんが、送金先を自分自身のアドレスに変更した取引で置き換えれば、実質的な取り消しに近い結果になります。条件は、元の取引がまだ未承認であり、かつRBFが有効になっていることです。

手数料はどのくらい上げればよいですか

直近のブロックに入っている取引の単価をブロックエクスプローラーで確認し、それを少し上回る sat/vB を指定するのが目安です。極端に高く設定しても承認が早まるとは限らないため、混雑状況を見ながら段階的に上げるほうが無駄が出ません。

何回でも引き上げられますか

条件を満たしている限り、複数回の置き換えが可能です。ただし回を重ねるほど最終的に支払う手数料は増えていきます。相場をひとつ上の水準まで一度で上げたほうが、結果的に安く済むこともあります。

取引所から出金した送金にRBFは使えますか

出金の取引を作成しているのは取引所側なので、利用者の手元で置き換えることはできません。詰まった場合は承認を待つか、取引所のサポートへ状況を問い合わせる形になります。取引所と個人ウォレットの役割の違いは始め方ガイドで整理しています。

免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、投資助言ではありません。最新の情報は公式情報をご確認ください。

この記事について

執筆・編集:Bitcoin Analyze 編集部

金融庁・国税庁および各事業者の公式資料にあたり、基準日と定義を固定したうえで記事を作成しています。価格予測や利益保証は扱いません。事業者の条件は変更されるため、最終的な判断は公式情報をご確認ください。

主な参照先

Bitcoin Analyze 編集部

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