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ビットコインの送金が詰まったときの対処法|原因と手数料の上げ方を解説

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送金が詰まったと聞くと、コインがどこかへ消えてしまったように感じます。けれども実際に起きているのは、取引がネットワークの待機列(メモリプール)に並んだまま、まだブロックに取り込まれていないという状態です。送り出した取引が勝手に別人のものになることはなく、最終的には承認されるか、時間が経ってネットワークから外れ残高が戻るかのどちらかに落ち着きます。

先に結論を言うと、送金者が取れる手は3つだけです。待つ、RBFで手数料を上げる、CPFPで子取引を出して引き上げる。そして送金元が取引所の場合は、この3つのいずれも利用者側では操作できないため、やることがまったく別になります。

この記事では、まず何を確認すべきかを整理し、そのうえで3つの対処法の選び分け、取引所からの送金が届かない場合の動き方までを順にまとめます。ビットコインの取引仕様と主要ウォレットの公式ドキュメントを突き合わせ、初めての人でも実行できる範囲に絞りました。

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「詰まる」とき、ネットワークで何が起きているのか

ビットコインの取引は、送信した直後にはまだ確定していません。各ノードのメモリプールという待機場所にいったん保管され、採掘者(マイナー)がそこから取引を選んでブロックに詰めます。ブロックは平均しておよそ10分に1つ生成され、入れられるデータ量にも上限があります。

選ばれる基準は、データ量あたりの手数料(サトシ/vB)の高さです。送信時に設定した手数料率がその時点の相場より低ければ、後回しにされ続けます。これが「詰まった」と感じる状態の正体です。混雑は一定ではなく、平日の日中に上がり、休日や深夜に下がる傾向が知られています。

なお、送金額の大小は関係ありません。少額でもデータ量の大きい取引(細かい入金を多数まとめて送る場合など)は必要な手数料が高くなり、詰まりやすくなります。

あわてて動く前に確認する3つのこと

  1. 送金元が取引所か、自分のウォレットか。この違いで取れる手段が変わります
  2. TXID(取引ID)が発行されているか。ウォレットや取引所の履歴からコピーできます
  3. ブロックエクスプローラでTXIDを検索し、承認数と実際の手数料率を確認する

エクスプローラで「未承認」と表示され、手数料率が現在の相場より明らかに低ければ、原因は手数料でほぼ確定です。逆にTXID自体が見つからない場合は、まだネットワークに送信されていないか、取引所の内部で処理待ちになっている可能性があります。

あわせて送金先アドレスの誤りがないかも見ておきます。承認されてしまった後の誤送金は取り消せません。送金手順の基本は仮想通貨の始め方ガイドで整理しています。

3つの対処法と、その選び分け

対処法1:そのまま待つ

混雑は一時的なことが多く、数時間から半日ほどで承認されるケースは珍しくありません。急ぐ理由がないなら、これが最も安全で追加費用もかかりません。それでも取り込まれない取引は、多くのノードで一定時間が過ぎるとメモリプールから削除され、送金がなかった状態に戻ります。

対処法2:RBFで手数料を上げる

RBF(Replace-By-Fee)は、同じ資金を使う手数料の高い取引を送り直し、元の取引を置き換える仕組みです。ウォレットに「手数料を上げる」「Bump fee」といった項目があれば、それがRBFにあたります。条件は、送信時に置き換え可能な設定で出していること。既定で有効なウォレットが多い一方、無効で送った取引は置き換えできません。

対処法3:CPFPで子取引に引っ張らせる

CPFP(Child Pays For Parent)は、詰まった取引の出力を使う新しい取引を高い手数料で出す方法です。採掘者は親を取り込まないと子の手数料を受け取れないため、結果として親も一緒に承認されます。RBFが使えないときや、受け取り側が自分で解消したいときに有効で、送金者側でもおつり(自分に戻る出力)があれば実行できます。

方法 使える条件 向いている場面
待つ 条件なし 急ぎではない。追加費用をかけたくない
RBF 送信時にRBFが有効・送金者本人 自分のウォレットから送った取引を早めたい
CPFP 未使用の出力がある(送金者・受取人どちらでも可) RBFが使えない。受け取り側で急ぎたい

RBFもCPFPも追加の手数料が必要です。送る金額に対して負担が見合わないなら、待つ判断のほうが合理的です。仕組みの背景は技術解説の記事でも扱っています。

取引所から送った出金が届かないとき

取引所から出金した場合、取引を作って署名しているのは取引所です。RBFもCPFPも利用者側では実行できません。まずTXIDの有無を見て、次のように切り分けます。

  • TXIDがない:取引所内部で処理待ち。混雑時やメンテナンス時、大口出金の確認などで保留されることがあります
  • TXIDがあり未承認:ネットワークには出ています。手数料は取引所の設定に依存するため、基本は待ちます
  • TXIDがあり承認済みなのに着金しない:受け取り側の反映待ちが疑われます

問い合わせる際は、TXID・送金日時・数量・送金先アドレスをそろえると確認が早く進みます。国内の取引所(bitFlyerコインチェックなど)は出金手数料や反映時間の目安を公式サイトで公開しているため、事前に確認しておくと判断しやすくなります。なお、交流サイトで「解決します」と近づき、秘密鍵やシードフレーズを求めてくる相手がいます。問い合わせ先は必ず公式アプリや公式サイトからたどってください。

次から詰まらせないための予防

  • 急ぎの送金は手数料の自動設定に任せきりにせず、その時点の相場に合わせて指定する
  • 混雑しやすい平日日中を避け、急がない送金は休日や深夜に回す
  • 初めての宛先には少額でテスト送金し、着金を確認してから本番を送る
  • RBFを有効にして送り、後から手を打てる余地を残しておく
  • 少額を頻繁に送るなら、ライトニングネットワークなど別の手段も検討する

ビットコインの手数料は需要で変動するため、同じ設定が常に正しいわけではありません。送信前にその時点の相場を確認する習慣がつくと、詰まりはほとんど起きなくなります。関連する話題はビットコインのカテゴリ記事もあわせてご覧ください。

よくある質問(FAQ)

詰まった取引はいつまでも残りますか。資金は戻りますか?

永久には残りません。取り込まれない取引は、各ノードで一定時間が過ぎるとメモリプールから削除されるのが一般的です。削除されれば送金は成立しなかったことになり、資金は自分のウォレットで再び使える状態に戻ります。ただし削除の時間はノードの設定によるため、いつ戻るかを正確に指定することはできません。

ウォレットに「手数料を上げる」が表示されないのはなぜですか?

その取引がRBF無効で送られたか、ウォレットがRBFに対応していない可能性が高いです。この場合はCPFP、または待つという選択になります。次回以降のために、送信画面でRBFの設定項目を確認しておくとよいでしょう。

手数料はどのくらい上げれば承認されますか?

その時点の相場次第です。エクスプローラや手数料の推定サイトで、直近のブロックに取り込まれている水準を確認し、それを上回る率を指定するのが基本です。相場は時間帯で大きく動くため、固定の数値では判断できません。

承認されないので、同じ送金をもう一度出しても大丈夫ですか?

同じ資金を使う取引を別途出すのは避けてください。片方だけが承認されるか、どちらも中途半端に待たされることになります。二重に送るのではなく、RBFで置き換えるか、CPFPで引き上げるか、待つかのいずれかを選びます。

免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、投資助言ではありません。最新の情報は公式情報をご確認ください。

この記事について

執筆・編集:Bitcoin Analyze 編集部

金融庁・国税庁および各事業者の公式資料にあたり、基準日と定義を固定したうえで記事を作成しています。価格予測や利益保証は扱いません。事業者の条件は変更されるため、最終的な判断は公式情報をご確認ください。

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Bitcoin Analyze 編集部

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