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ビットコインが最高値を更新してきた歴史は、そのまま80%級の暴落を何度も経験してきた歴史でもあります。上がり続けたから今の価格があるのではなく、何度も価値の大半を失い、そのたびに戻ってきた——というのが実際の値動きの姿です。暴落はビットコインにとって例外ではなく、むしろ繰り返し現れてきた通常の局面のひとつだといえます。
相場が荒れているときに知りたいことは、たいてい2つに絞られます。「今回の下落は過去と比べてどのくらい深いのか」「過去の暴落はどれくらいの時間をかけて戻ったのか」。この記事では、主要な暴落局面について下落率・下落にかかった期間・前の高値を取り戻すまでの期間を整理し、そこから見えてくる共通のパターンをまとめます。
読み終わるころには、目の前の下落を「未知の異常事態」ではなく「過去に何度も起きた形のひとつ」として位置づけられるようになり、値動きだけを見て慌てて判断する場面を減らせるはずです。公開されている過去の価格推移と、それぞれの局面で何が起きていたのかを突き合わせて整理しました。順に見ていきましょう。
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GMOコインの口座開設ページを見る →PR・GMOコイン(GMOコイン株式会社)。手数料や取扱銘柄は変更されることがあるため、最新の内容は公式サイトでご確認ください。暗号資産は価格変動が大きく、投資判断はご自身の責任でお願いします。ビットコインの暴落は「繰り返されてきたもの」である
ビットコインには株式のような配当も、企業の決算という評価の物差しもありません。値段を決めているのは、その時点で買いたい人と売りたい人のバランスだけです。だからこそ、期待が集まったときの上昇も、期待が剥がれたときの下落も、どちらも極端になりやすい性質を持っています。
実際、ビットコインは誕生から現在までに、前の高値から70%以上下落する局面を複数回経験してきたとされています。しかもそのすべてで、数年単位の時間をかけて前の高値を超え直してきました。この「深く落ちるが、時間をかけて戻ってきた」という二面性が、過去のデータを見るうえで最も重要な前提になります。
ただし、過去にそうだったことは将来を保証するものではありません。歴史から読み取れるのは「どのくらいの下落幅と時間軸を想定しておくべきか」という備えの目安であって、次も同じように戻るという約束ではない、という点は最初に押さえておいてください。
主要な暴落局面を時系列で整理する
代表的な下落局面を、おおよその規模で並べたのが次の表です。価格は取引所や集計方法によって差があるため、数値はいずれも概算としてご覧ください。
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2011年:取引所の未成熟さが露呈した初期の急落
まだ利用者が少なく、価格を付ける場所そのものが限られていた時期です。1ドル台から30ドル台まで数か月で駆け上がった直後、当時の主要取引所で発生したトラブルをきっかけに一気に売られ、数か月で価値の大半を失いました。市場の厚みが薄いほど、ひとつの事故が価格全体を揺らすという構図が最初に現れた局面です。
2013〜2015年:マウントゴックス破綻と長い停滞
2013年末に当時の最高値を付けたあと、翌2014年に日本を拠点としていた大手取引所マウントゴックスが顧客資産の消失を発表して破綻しました。ここから2015年初頭にかけて下落が続き、その後も長く低迷が続きます。下落そのものより、下げ止まってから買い手が戻るまでの停滞期間のほうが長かったのがこの局面の特徴です。取引所の管理体制がそのまま価格リスクになるという教訓は、今も有効です。
2017〜2018年:期待の膨張とその反動
新規プロジェクトの資金調達が過熱し、一般層まで一気に関心が広がった末の高値でした。2018年に入ると、資金調達案件への規制強化や過熱の反動が重なり、1年をかけて段階的に値を切り下げていきます。急落ではなく、何度も戻りを挟みながらじりじりと下げ続けたため、「そろそろ底では」と考えて買い向かった人が繰り返し含み損を抱える展開になりました。
2020年3月:短時間で終わった例外的な急落
新型コロナウイルスの拡大を受け、世界中の資産が一斉に売られた局面です。ビットコインも短時間で半値近くまで下げましたが、株式などと同様に比較的短期間で戻しました。暗号資産固有の問題ではなく、金融市場全体の資金繰りが原因だった下落は戻りも速い傾向があるという、性質の違いが表れた例といえます。
2021〜2022年:レバレッジと業界内の連鎖破綻
過去最高値を付けたあと、金融引き締めによる相場全体の逆風に加えて、暗号資産業界内で資金を貸し借りしていた事業者の破綻が連鎖しました。借入で膨らんだポジションが強制的に清算されることで下落が下落を呼ぶ構造が、1年かけて表面化した局面です。取引所や貸付サービスに預けたままの資産が引き出せなくなる事例も出ました。
データから見える3つの共通パターン
年代も引き金も違いますが、並べてみると共通点が浮かび上がります。
- 下落率はおおむね70〜90%の範囲に収まってきた。程度の差はあれ、大きな調整局面では「価値の大半が消える」水準まで下げてきたのが実績です
- 底を打つまでにかかった時間は、急落型で数日、循環的な下落では約1年。時間をかけて下げる局面のほうが多数派です
- 前の高値を取り戻すまではおおよそ1年半〜3年。下落そのものより、回復に要した期間のほうが長い局面が目立ちます
ここから導ける現実的な結論はシンプルです。ビットコインを保有するなら、「価格が3分の1以下になり、その水準が1〜2年続いても生活に支障が出ない金額か」という基準で持ち高を決めておく、ということです。この基準を満たしていれば、下落局面で最も損失を確定させやすい「耐えられずに投げる」という選択を避けやすくなります。投資方針そのものの考え方は投資戦略のカテゴリー記事でも扱っています。
暴落の引き金になりやすい要因
過去の局面を並べると、きっかけには一定の型があります。
- 取引所や事業者の破綻・不正:資産を預けている先が止まると、価格と保有資産の両方が同時に危険にさらされます
- 借入を使ったポジションの強制清算:少しの下落が連鎖的な売りを呼び、下げ幅を拡大させます
- 金融環境の変化:金利や流動性の方向が変わると、リスクを取る資金が一斉に引き上げられます
- 規制・制度面の急な変更:特定の国の方針変更が短期的な売りにつながることがあります
4つのうち1つ目と2つ目は、自分の行動である程度コントロールできます。取引所に置きっぱなしにしない、借入を使った取引を避ける。この2点だけで、過去の暴落で最も深刻な損害を受けた層のパターンからは外れることができます。長期保有分の管理方法はハードウェアウォレットの解説にまとめています。
歴史を踏まえた、次の下落への備え方
買う時期を分散させる
底を当てにいく代わりに、一定額を定期的に買い続ける方法があります。国内の主要取引所は積立サービスを提供しており、たとえばコインチェックやbitbankの公式サイトで対応状況や手数料を確認できます。条件は変更されることがあるため、最新の内容は必ず各社の公式情報でご確認ください。口座開設からの流れは仮想通貨の始め方ガイドで解説しています。
下落局面での税金の扱いを先に理解しておく
含み損を抱えた状態で慌てて売買を繰り返すと、想定外の課税関係が生じることがあります。日本では暗号資産の利益は原則として雑所得として扱われ、損失を翌年に繰り越せない点が株式などと異なります。事前に仮想通貨の税金ガイドで仕組みを押さえておくと、下落時の判断がぶれにくくなります。
相場が荒れている時期ほど詐欺が増える
「損失を取り返せる」「元本保証で運用する」といった勧誘は、下落局面で必ず増えます。過去のパターンをひとつでも知っていれば、こうした話に反応しにくくなります。手口の見分け方は詐欺の見分け方を参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
過去に80%下落しても回復したのだから、今回も待てば戻りますか
過去にそうだったことは、将来を保証するものではありません。歴史から得られるのは「これくらいの下落幅と回復期間を想定しておくべきだ」という備えの目安であって、必ず戻るという根拠ではない、と考えるのが妥当です。
また、仮に戻るとしても数年単位の時間がかかってきたのが実績です。その期間、生活資金に手を付けずに待てるかどうかが、実際には結果を大きく左右します。
暴落を事前に予測することはできますか
タイミングを正確に当てる方法は一般には知られていません。過去の局面でも、事前に警告していた声はある一方で、外れた予測も同じだけ存在しました。予測に賭けるより、どのタイミングで来ても耐えられる持ち高にしておくほうが現実的です。
下落したときに買い増すのは有効ですか
あらかじめ決めたルールに沿って行うのであれば、選択肢のひとつです。危険なのは、下げるたびに計画外の資金を追加してしまい、結果として想定を超える金額を投じてしまうケースです。追加投資の上限をあらかじめ決めておくことをおすすめします。
取引所に預けたままにしておくのは危険ですか
過去の暴落では、取引所や貸付サービスの破綻によって出金できなくなる事例が繰り返し起きています。日常的に売買する分と長期保有分を分け、長期保有分は自分で管理できる形にしておくのが一般的な対策とされています。
免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、投資助言ではありません。最新の情報は公式情報をご確認ください。