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ビットコインが半減期を迎えるたびに強くなると言われる理由を検証する

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ビットコインは、あらかじめ組み込まれたプログラムに従って、およそ4年に一度、新しく発行される枚数が半分に減る仕組みを持っています。この「半減期」は2012年以降すでに4回実施されており、直近は2024年4月でした。

採掘者(マイナー)が受け取れる報酬が減るというのは、一見するとマイナーにとって不利な出来事のはずです。それなのになぜ「半減期のたびに強くなる」という評価につながるのでしょうか。本記事では、供給量の減少とマイナーの淘汰がネットワークの効率化を促すという説について、その仕組みと過去の推移を確認しながら検証していきます。

この説の中身を理解しておけば、「半減期だから上がる」といった単純化された言説に振り回されず、自分なりに情報を評価できるようになるはずです。公開されているハッシュレートや難易度の推移データ、主要な技術解説資料を確認したうえで、順に見ていきましょう。

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半減期とは何か(供給が突然半分になる仕組み)

ビットコインは新しいブロックが生成されるたびに、一定枚数の新規発行分がマイニング(採掘)の報酬として支払われる設計になっています。この報酬は21万ブロックごと、おおよそ4年ごとに半分に減るようプログラムされており、これが「半減期」と呼ばれる出来事です。発行上限がおよそ2100万枚に固定されているため、半減期を繰り返しながら新規発行のペースが徐々に絞られていく仕組みになっています。

実施時期 ブロック報酬の変化
2012年11月 50BTCから25BTCへ
2016年7月 25BTCから12.5BTCへ
2020年5月 12.5BTCから6.25BTCへ
2024年4月 6.25BTCから3.125BTCへ

これらの時期は多少前後することがあります。半減期はブロック生成のペースによって決まる仕組みのため、暦の上での正確な日付が事前に厳密に確定しているわけではない、という点も押さえておきたいところです。ビットコインの関連記事でも発行の仕組みを取り上げています。

「半減期のたびに強くなる」と言われる理由(マイナー淘汰と難易度調整)

半減期が起きると、マイナーが得られる報酬は即座に半分になります。電気代や機材の維持費といったコストが変わらないまま収入だけが減るため、採算が取れなくなった非効率なマイナーは事業を縮小したり撤退したりするとされています。

難易度調整という自動的な仕組み

ビットコインには、直近のブロック生成ペースに応じてマイニングの難易度を自動的に調整する仕組みが組み込まれています。マイナーの撤退でネットワーク全体の計算力、いわゆるハッシュレートが下がると、その後の調整でマイニングの難易度が引き下げられ、残ったマイナーが再び採算を取りやすくなります。効率の悪い設備から順に淘汰され、より効率的な設備を持つマイナーの比率が高まっていく、というのがこの説の骨子です。こうした自動調整の仕組みについてはテクニカル解説のカテゴリーでも取り上げています。

実際のデータで振り返る(半減期後に何が起きてきたか)

公開されているハッシュレートや難易度の推移データを確認すると、過去の半減期の直後には一時的にハッシュレートの伸びが鈍ったり、わずかに落ち込んだりする場面が見られたとされています。その後は数か月から1年程度の期間をかけて回復し、長期的にはハッシュレートが増加傾向をたどってきた、というのがこれまでの大まかな傾向です。

ただし、これは複数回の半減期をならして見たときの傾向であり、個別の半減期ごとに回復の速さや程度にはばらつきがあった点にも注意が必要です。ある半減期のときは比較的早く回復した一方で、別の半減期のときはより長い期間を要した、といった違いも観測されているとされています。

この説の限界と注意点(単純化のしすぎに気をつける)

この説には一定の説得力がある一方で、いくつか注意すべき点もあります。ハッシュレートの増減には、半減期以外にも採掘機の性能向上や、電力コストの安い地域へのマイナーの移転、特定地域での規制強化といった、半減期とは無関係な要因が同時に影響しています。過去には大規模な採掘拠点の移転が起きた際に、半減期とは別のタイミングでハッシュレートが大きく変動したことも知られています。

つまり「半減期のあとにハッシュレートが伸びた」という事実だけを見て、半減期そのものが唯一の原因だと断定するのは、因果関係の飛躍になりかねません。ネットワークが効率化していく方向性自体は仕組みとして理解できても、それが価格の上昇を保証するものではないという点は、切り離して考える必要があります。

次の半減期に向けて、投資家・利用者は何を見ておくべきか

半減期そのものはプログラムで決まった出来事であり、いつ起きるかはおおむね予測できます。一方で、それが価格やネットワークの強さにどう影響するかは、そのときの市場環境や規制動向など、半減期以外の要因にも大きく左右されます。「半減期だから上がる」という単純な図式だけで判断せず、複数の情報源を確認しながら自分なりに評価する姿勢が大切です。

投資判断の考え方については投資戦略のカテゴリーで継続的に取り上げています。また、ビットコインを含む暗号資産をこれから始める方は、まず暗号資産の始め方ガイドで基礎を押さえておくと、こうした話題も理解しやすくなるはずです。

よくある質問(FAQ)

次の半減期はいつ頃ですか。

ブロック生成のペースによって前後しますが、直近が2024年4月であったことから、次の半減期はおおむね2028年前後になると見込まれています。正確な日程はブロックの生成状況によって変動するため、確定情報は公式情報や信頼できる情報源で都度確認することをおすすめします。

半減期になれば必ず値上がりするのですか。

そのような保証はありません。過去に半減期の前後で価格が上昇した局面があったことは事実として知られていますが、それが半減期だけによるものなのか、当時の市場全体の環境によるものなのかを厳密に切り分けることは難しいとされています。将来の値動きを約束するものではない、という前提で情報に接することが大切です。

マイナーが減ると、ビットコインの安全性は下がらないのですか。

難易度調整の仕組みにより、マイナーの数が減っても、その時点の計算力に見合った難易度に自動的に調整されるため、仕組みとしての安全性が即座に損なわれるわけではないとされています。ただし、ハッシュレート全体が大きく低下した局面では、理論上の攻撃コストも下がるため、注視すべき指標であることに変わりはありません。

半減期はいつまで続くのですか。

発行上限のおよそ2100万枚に近づくまで、およそ4年ごとの半減期が繰り返される設計になっています。現在のペースで進むと、新規発行量がごくわずかになるのは22世紀に入ってからになると見込まれており、私たちが実感する変化としては当面、数回先までの半減期が中心になるはずです。

免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、投資助言ではありません。最新の情報は公式情報をご確認ください。

この記事について

執筆・編集:Bitcoin Analyze 編集部

金融庁・国税庁および各事業者の公式資料にあたり、基準日と定義を固定したうえで記事を作成しています。価格予測や利益保証は扱いません。事業者の条件は変更されるため、最終的な判断は公式情報をご確認ください。

主な参照先

Bitcoin Analyze 編集部

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