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※本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト、A8.net)を含みます。内容は2026年8月17日に公式資料で確認しています。本記事は指標の仕組みと検証方法を説明する一般情報であり、売買の推奨や利益の保証ではありません。
- TTMスクイーズは、ボリンジャーバンドとケルトナーチャネルから値動きの収縮状態を判定する指標です
- スクイーズの発生・解除だけでは、上昇か下落かは決まりません
- 期間、倍率、ATRの計算方法は実装ごとに違うため、同じ名称でも表示が一致しない場合があります
- 有効性はBTCの銘柄・時間足・取引所・手数料を固定し、未使用期間で検証する必要があります
TTMスクイーズは、値動きが小さくなった局面を見つけるためのテクニカル指標です。名称元のSimpler Trading公式解説は、ボリンジャーバンドがケルトナーチャネルの内側に入った状態をスクイーズとし、その表示自体は方向を示さないと説明しています。
旧記事では「単純なボリンジャーバンドより精度が高い」「解除後がエントリーのシグナル」と断定していました。しかし、収縮の検出と売買の優位性は別の問題です。この記事では、何を計算しているのか、何が分からないのか、BTCで検証するときに何を固定すべきかを順に整理します。
TTMスクイーズとは
TTMスクイーズは、John Carter氏が作成したボラティリティとモメンタムの指標です。主な構成要素は次の3つです。
- ボリンジャーバンド:価格の移動平均と標準偏差から、相対的な高値・安値とバンド幅を表す
- ケルトナーチャネル:価格の移動平均とATRなどから、値幅に応じたチャネルを表す
- モメンタム表示:実装ごとの計算で、価格変化の傾きを補助的に表す
ボリンジャーバンドがケルトナーチャネルの内側に収まれば「スクイーズ中」、再び外へ出れば「スクイーズ解除」と判定するのが基本的な考え方です。ただし、解除は値動きの幅が広がったことを示すだけで、上方向への売買を指示するものではありません。
「TTM Squeeze」「Squeeze Momentum」などの名前で公開されているスクリプトが、名称元の実装と同一とは限りません。利用前に、期間、標準偏差倍率、ATR倍率、移動平均の種類、モメンタムの式を確認してください。
ボリンジャーバンドの計算
John Bollinger氏の公式ルールでは、伝統的な初期設定を20期間の単純移動平均と上下2標準偏差としています。
中央線 = 20期間の単純移動平均(SMA)
上側バンド = SMA + 2 × 標準偏差
下側バンド = SMA – 2 × 標準偏差
20期間・2標準偏差は初期値であり、あらゆる市場に最適な固定値ではありません。公式ルールは、上側バンドへの接触だけを売り、下側バンドへの接触だけを買いのシグナルにしないこと、標準偏差を使っているからといって価格分布に正規分布を仮定しないことも明記しています。
バンド幅が狭くなった事実は、直近の価格変動が小さくなったことを示します。次にどちらへ動くか、動いた後に継続するかは、この計算だけでは分かりません。
ケルトナーチャネルの計算
ケルトナーチャネルには複数の実装があります。TradingView公式ヘルプの例は、20期間EMAとATRの2倍を使います。
基準線 = 20期間の指数移動平均(EMA)
上側チャネル = EMA + 2 × ATR
下側チャネル = EMA – 2 × ATR
ATRはTrue Rangeの平均です。True Rangeは、当日の高値と安値の差、高値と前回終値の差の絶対値、安値と前回終値の差の絶対値のうち最大のものを使います。このため、単純な高値と安値の差だけでなく、前回終値から離れて始まった値動きも反映します。
TradingViewでは、基準線をSMAかEMA、バンド幅を高安レンジ・True Range・ATRから選べます。ATR期間と倍率も変更できます。別のチャートサービスと結果を比較するときは、表示名ではなく入力値と計算方式をそろえる必要があります。
スクイーズ判定を数字で確認
説明用の仮想例を使います。実際のBTC価格ではありません。
| 値 | ボリンジャーバンド | ケルトナーチャネル |
|---|---|---|
| 上側 | 110 | 112 |
| 下側 | 90 | 88 |
上側ボリンジャーバンド110は上側ケルトナーチャネル112より内側、下側ボリンジャーバンド90も下側ケルトナーチャネル88より内側です。上下とも内側にあるため、スクイーズ条件を満たします。
次の足で上側ボリンジャーバンドが115へ広がり、上側ケルトナーチャネルが112のままなら、少なくとも上側は内側ではありません。スクイーズは解除されたと判定できます。しかし、この数値だけでは、終値が上昇したのか、下落したのか、その動きが次の足でも続くのかは決まりません。
BTCで分かること・分からないこと
| 確認できること | 単独では確認できないこと |
|---|---|
| 設定した期間内で値動きが相対的に収縮したか | 解除後の上昇・下落方向 |
| ボリンジャーバンドがケルトナーチャネルの内外どちらにあるか | 利益になるエントリー価格と決済価格 |
| 同じ設定で過去に条件が何回発生したか | 将来も過去と同じ成績になるか |
BTCは24時間取引され、取引所ごとに価格と出来高が異なります。「日足」でも締め時刻が違えば、移動平均、標準偏差、ATRの値は変わります。検証時は取引所、通貨ペア、時間足、タイムゾーン、価格種別を固定してください。
ダマシを含めて検証する手順
指標の有効性は、うまくいったチャートを後から選ぶだけでは判断できません。少なくとも次の条件を先に決めます。
- データを固定する:取引所、BTC/JPYまたはBTC/USD、時間足、集計時刻を決める
- 計算条件を固定する:BB期間・倍率、KC期間・ATR期間・倍率、モメンタムの式を記録する
- 売買条件を言語化する:解除だけで入るのか、終値・トレンド・出来高など別条件を加えるのかを先に決める
- コストを入れる:売買手数料、買値と売値の差、スリッページ、資金調達料がある場合は差し引く
- 未来の情報を使わない:確定していない足や、後からしか分からない高値・安値を判定に使わない
- 未使用期間で再検証する:条件調整に使った期間と、成績確認に使う期間を分ける
勝率だけでなく、取引回数、1回あたり平均損益、最大ドローダウン、連続損失、ポジション保有時間、手数料控除後損益を確認します。期間や倍率を少し変えただけで成績が崩れる場合は、過去データへの過剰適合を疑う必要があります。
レバレッジを組み合わせない前提で考える
スクイーズ解除後の値動きが大きくなるという期待から、レバレッジを上げるのは別の判断です。米CFTCの顧客向け注意喚起は、レバレッジが価格変動のリスクを増幅し、相場が反対へ動くと追加入金や強制決済、当初資金を超える損失につながり得ると説明しています。
過去検証の結果が良くても、将来の利益は保証されません。生活資金を分け、1回の損失上限を先に決め、理解できない商品や仕組みは利用しないことが前提です。日本居住者がサービスを選ぶ場合は、金融庁の登録状況と各社の利用条件を確認してください。
取引回数が増える前に履歴を残す
短い時間足で条件を検証し、実際の売買回数が増えると、年末の損益集計も重くなります。売買前に、利用する取引所から履歴CSVを取得できるか、タイムゾーンと手数料が記録されるかを確認してください。
このほかの計算ツールは 仮想通貨の計算ツール一覧 にまとめています(税金・損益・積立・マイニング)。
申告が必要かどうかは 20万円ルール判定ツール で確認できます(住民税の扱いも同時に表示します)。
クリプタクトは取引所のCSVやAPIを取り込み、年間損益を計算するサービスです。無料登録後に対応取引所と取込形式を確認し、自分の履歴で不足がないかを先に確かめられます。
無料で対応形式を確認する
PR・クリプタクト(株式会社pafin)。対応取引所、機能、料金は変更されることがあります。最新情報は公式サイトでご確認ください。個別の税務判断は税理士または所轄の税務署へご相談ください。
取引が少ない場合は、先に総平均法の取得単価計算ツールで計算の構造を確認できます。複数取引所やウォレットがある場合は、損益計算を自動化する方法も参照してください。
開発者本人の解説を書籍で確認する
ボリンジャーバンドそのものを学ぶ資料として、John A. Bollinger著『ボリンジャーバンド入門』(パンローリング、ISBN 4-939103-53-6)があります。出版社の書誌と国立国会図書館の書誌で著者・版元・ISBNを確認できます。
本書はボリンジャーバンドの開発者による解説ですが、BTC専用の攻略本でも、TTMスクイーズの利益を保証する資料でもありません。在庫、価格、販売元、版はAmazonの商品画面で確認してください。
よくある質問
TTMスクイーズの勝率は何%ですか?
共通の勝率はありません。銘柄、時間足、期間、倍率、方向判定、決済条件、手数料で結果が変わります。条件を固定し、調整に使っていない期間で検証してください。
スクイーズが解除されたら買いですか?
買いとは限りません。スクイーズ条件は値動きの収縮・解除を表し、方向は示しません。Simpler Trading公式もスクイーズの表示自体は方向を持たないと説明しています。
標準設定は20期間、BB2倍、KC1.5倍ですか?
実装によって異なります。ボリンジャーバンドの伝統的な初期値は20期間・2標準偏差です。TradingViewのケルトナーチャネル解説例は20期間EMA・ATR2倍ですが、ATR期間や倍率は変更できます。利用中の指標コードまたは設定画面を確認してください。
TradingViewの公開スクリプトはTTMスクイーズと同じですか?
同一とは限りません。名称が似ていても、ケルトナーチャネルの倍率、ATRの計算、モメンタム式、色の意味が違う場合があります。説明欄とソースコード、ライセンスを確認してください。
まとめ
TTMスクイーズは、ボリンジャーバンドとケルトナーチャネルを使って値動きの収縮を可視化する指標です。スクイーズ中か解除後かは判定できますが、上昇・下落の方向、売買価格、利益を単独で決めるものではありません。
BTCで使う場合は、取引所、通貨ペア、時間足、タイムゾーン、各指標の期間と倍率を固定し、手数料を含めて未使用期間で検証します。指標の表示を結論にせず、再現可能な計算条件と損失上限を先に決めてください。



