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ビットコインの板の見方と出来高分析のやり方|チャート以外の情報を読む

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ローソク足チャートに表示されるのは、あくまで「約定した価格」の推移です。その裏でどれだけの買い注文と売り注文が値段ごとに並んでいるかは、板と呼ばれる情報を開かない限り見えてきません。チャートと出来高だけでは、今の値動きが厚い注文に支えられているのか、それとも薄い板の上で起きている一時的な動きなのかを判断しにくいものです。

取引所の画面には板情報が常に表示されているものの、数字が細かく並ぶだけの画面という印象を持ち、価格とチャートの形だけを見て売買を判断している人は少なくありません。本記事では、板に並ぶ数字が何を意味するのか、厚い板と薄い板の違い、見せ板と呼ばれる注文がなぜ存在するのか、そして出来高を伴った値動きをどう信頼度の判断材料にするのかを、実際の見方に沿って整理します。

板と出来高を合わせて読めるようになると、価格が動いた理由を後から探すのではなく、動きが起きている最中にその強さや持続しやすさをある程度見積もれるようになります。国内外の主要取引所の板情報と出来高の表示形式を実際に見比べながら、共通する読み方を確認していきましょう。まずは板そのものの基本構造から順に見ていきます。

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板情報とは何か:チャートには出てこない需給の一覧

板(気配値と呼ばれることもあります)とは、ある銘柄に対して出されている買い注文と売り注文を、価格ごとに一覧にしたものです。画面の中央に現在の価格帯があり、その上側に売り注文、下側に買い注文が価格順に並ぶ形式が一般的とされています。

それぞれの価格の横に表示されている数量は、その価格で売買したいと注文している数量の合計です。板は「今この瞬間に、どの価格でどれだけの注文が待っているか」を示すスナップショットであり、過去の値動きを示すチャートとは性質が異なる情報だといえます。指値注文が価格ごとに積み上がった状態を見ることで、どの価格帯に注文が集中しているかを把握できます。

板の厚みが示すもの:厚い板と薄い板の違い

板の「厚み」とは、特定の価格帯に並んでいる注文数量の多さを指します。厚い板がある価格帯は、それだけ多くの注文が待機していることを意味し、その価格を通過するにはまとまった量の売買が必要になります。そのため、心理的な節目や過去に何度も反発した価格帯では、板が厚くなりやすいとされています。

反対に板が薄い状態とは、注文の数量が少なく、価格ごとの間隔もまばらな状態を指します。薄い板では少量の注文でも価格が大きく動きやすく、値動きの荒さにつながりやすくなります。取引量の少ない時間帯や、そもそも参加者の少ない銘柄では板が薄くなりやすい点に注意が必要です。

  • 厚い板:まとまった注文が価格帯に集中し、価格が通過しにくい状態
  • 薄い板:注文量が少なく、少ない売買でも価格が動きやすい状態
  • 板の厚みは固定ではなく、注文の追加・取消によって刻々と変化します

見せ板に注意:板の数字を鵜呑みにしない

板を読むうえで理解しておきたいのが、見せ板と呼ばれる存在です。見せ板とは、実際に約定させる意図のない大量の注文を板に表示させ、他の参加者の判断に影響を与えたうえで、約定直前に注文を取り消す行為を指します。相場操縦の一種として問題視されており、規制上も禁止されている行為とされています。

板の特定の価格に急に大きな注文が現れ、価格がその近くまで来ると同時に消える、という動きが繰り返される場合は、見せ板の可能性を考慮したほうがよいでしょう。板の厚みだけを根拠に売買を判断するのではなく、後述する出来高や値動きの実際の推移と合わせて確認する姿勢が欠かせません。取引にまつわる不審な動きの見分け方は、詐欺・不審な動きの見分け方でも整理していますので、あわせて確認しておくとよいでしょう。

出来高の基本:値動きの信頼度を測るもう一つの軸

出来高とは、一定期間内に実際に約定した売買の数量です。板が「これから約定するかもしれない注文の一覧」であるのに対し、出来高は「実際に成立した取引の記録」であり、板よりも後から書き換えられない情報だという違いがあります。

同じ値上がり・値下がりでも、出来高を伴っているかどうかで意味合いが変わるとされています。出来高を伴う値動きは、多くの参加者が実際に売買した結果として価格が動いたことを示す一方、出来高が乏しいまま価格だけが動く場合は、少数の注文によって一時的に価格が振れている可能性があります。

値動き 出来高 一般的な解釈
上昇 多い 実需を伴った上昇と見られやすい
上昇 少ない 薄い板の上での一時的な動きの可能性
下落 多い 実際の売り圧力が強いと見られやすい
下落 少ない 一時的な調整にとどまる可能性

あくまで一般的な傾向であり、この組み合わせだけで今後の値動きを断定できるものではない点は押さえておきたいところです。

板と出来高を実践で使う手順と注意点

実際の確認は、次のような順序で行うと整理しやすくなります。

  1. 今の価格帯の上下で、板がどのくらいの厚みで並んでいるかを確認する
  2. 直近の出来高が、普段の時間帯と比べて多いか少ないかを確認する
  3. 値動きが出来高を伴っているか、それとも出来高が乏しいまま動いているかを確認する
  4. 板の一部に不自然な注文の出現・消失がないか、数分おきに再確認する

板情報は、bitFlyerCoincheckなど国内の主要取引所の取引画面からリアルタイムで確認できます。表示形式は取引所ごとに多少異なりますが、価格ごとの買い注文・売り注文の数量を一覧にするという基本構造は共通しているとされています。

板と出来高の分析は、値動きの背景を理解する助けにはなりますが、将来の価格を確実に予測できる手法ではありません。他のテクニカル指標やファンダメンタルズの情報と組み合わせて使うことが前提になります。体系的に学びたい場合は、テクニカル分析の入門書を1冊通読しておくと、板や出来高の位置づけを理解しやすくなります(Amazonでテクニカル分析の入門書を探す)。これから取引を始める場合は、仮想通貨の始め方ガイドテクニカル分析のカテゴリもあわせて参考にしてください。

よくある質問(FAQ)

板が薄い銘柄はなぜ注意が必要なのですか?

板が薄いと、少量の注文でも価格が大きく動きやすくなるためです。想定していたよりも不利な価格で約定してしまう可能性があり、値動きの荒さにもつながりやすいとされています。

取引量の少ない時間帯や銘柄では特にこの傾向が強くなるため、注文を出す前に板の厚みを確認しておくことが望ましいでしょう。

見せ板かどうかはどうやって見分ければよいですか?

特定の価格に急に大きな注文が現れ、価格がその水準に近づくと同時に消えるといった動きを繰り返す場合は、見せ板の可能性を考慮したほうがよいとされています。板の数字だけで判断せず、実際の出来高や約定の推移と合わせて確認する姿勢が重要です。

確実に見分けられる方法があるわけではないため、不自然な動きが見られた場合は無理に判断を急がず、値動きが落ち着くのを待つという選択肢も検討してみてください。

出来高はどこで確認できますか?

多くの取引所では、取引画面のチャート下部や板の近くに出来高が表示されています。時間足ごとの出来高を確認できる機能を備えた取引所も多く、価格の動きと合わせて見比べることができます。

取引所によって集計期間や表示単位が異なる場合があるため、比較する際は同じ取引所・同じ時間軸のデータで確認することが望ましいでしょう。

板や出来高は、初心者でも活用できますか?

板や出来高の見方自体は難しい専門知識を必要とするものではなく、価格ごとの注文量と実際の約定量という基本を押さえれば、初心者でも徐々に活用できるようになるとされています。

最初から完璧に読み解こうとせず、まずは板の厚みと出来高の増減を眺める習慣をつけるところから始めるとよいでしょう。

免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、投資助言ではありません。最新の情報は公式情報をご確認ください。

この記事について

執筆・編集:Bitcoin Analyze 編集部

金融庁・国税庁および各事業者の公式資料にあたり、基準日と定義を固定したうえで記事を作成しています。価格予測や利益保証は扱いません。事業者の条件は変更されるため、最終的な判断は公式情報をご確認ください。

主な参照先

Bitcoin Analyze 編集部

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