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ライトニングのチャネル開設と閉鎖の仕組みとは?資金の流れを図解

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ライトニングネットワークは「手数料がほとんどかからない送金手段」として紹介されます。ところが実際に使い始めると、最初にまとまった手数料を求められます。安く送るための仕組みなのに、入口と出口だけは通常のビットコイン送金とまったく同じコストがかかる。この逆説の中に、チャネルという仕組みの正体があります。

チャネルの開設と閉鎖が何をしているのか、そのときブロックチェーンに何が記録されるのか。ここが分からないまま使い続けると、「普段は無料なのに、あのときだけ数百円取られた」という体験が最後まで腑に落ちません。逆に一度つかんでしまえば、費用が発生する場面を自分で予測できるようになります。

この記事では、資金がどこに置かれ、いつオンチェーン取引(ブロックチェーンに記録される通常のビットコイン取引)が発生するのかを、開設から閉鎖まで一本の流れとして追いかけます。ライトニングの公開仕様と各実装のドキュメントで説明されている挙動をもとに整理しました。順に見ていきましょう。

国内で暗号資産を買うなら、まず口座が要ります

日本円の入出金に対応した国内の登録業者なら、送金や積立まで一つの口座で完結します。口座開設と維持の費用はかからず、取扱銘柄や手数料体系は公式サイトで確認できます。

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チャネルとは「二人だけの共同口座」

ライトニングのチャネルは、2者がビットコインを預け入れて作る共同の口座のようなものです。預け先は、双方の署名がそろって初めて資金を動かせるアドレス(マルチシグと呼ばれる方式)で、片方だけの判断で勝手に持ち出すことはできません。

重要なのは、この口座の内側で残高をどう分け合っているかは、当事者どうしの合意だけで何度でも書き換えられるという点です。ブロックチェーンが登場するのは、口座を開けたときと閉じたときの2回だけ。この構造が、速さと安さの理由であり、同時に費用が2回だけ跳ね上がる理由でもあります。

【1回目のオンチェーン取引】チャネル開設で起きること

チャネルを開くときの流れは、次の順に進みます。

  1. 相手のノード(ネットワークに参加している通信相手)へ接続し、預け入れる金額を決める
  2. 双方の署名が必要なアドレスへ資金を送る取引を作成する
  3. その取引をブロックチェーンへ送信する(ここで通常のビットコイン送金と同じ手数料が発生)
  4. 承認が一定回数進んだ時点で、チャネルが使える状態になる

3番目が、多くの人が「無料じゃなかったのか」と驚く場面です。手数料の額はそのときのブロックチェーンの混雑度で決まるため、空いている時間帯を選べるなら開設コストは抑えられます。4番目までに数十分かかることもあり、送金したいその場でチャネルを開こうとすると待たされます。

開設直後の残高は片側に寄っている

あなたが単独で資金を預け入れてチャネルを開いた場合、チャネル内の残高はすべてあなた側にあります。つまり送る余力はある一方で、受け取れる余力はゼロという状態から始まります。この受け取り可能な上限をインバウンド流動性と呼び、後述するつまずきの主な原因になります。

チャネル内の送受金はブロックチェーンに書かれない

チャネルが開いている間、送金は「残高の配分を書き換えた新しい取引に、双方が署名し直す」という作業で完結します。この署名済みの取引はブロックチェーンへ送信されず、当事者が手元に保持しておくだけです。相手が約束を破って古い配分で閉じようとした場合には、それを罰する仕組みが用意されています。

ブロックチェーンへ書き込まないので、承認待ちがありません。かかるのは経路を中継してくれたノードへのわずかな手数料だけで、少額送金なら1円に満たないことも珍しくないとされています。ビットコインを「日常の支払いに使う」という発想が現実味を帯びるのは、この層の話です。技術的な背景をもう少し追いたい方はテクニカル解説のカテゴリもあわせてご覧ください。

【2回目のオンチェーン取引】チャネル閉鎖で起きること

チャネルを閉じるときは、最新の残高配分を反映した取引をブロックチェーンへ送信します。これが2回目のオンチェーン取引です。承認されると、それぞれの取り分が通常のビットコインとして各自のウォレットに戻ります。

協調的クローズと強制クローズ

双方が同意して閉じる協調的クローズなら、手数料は相対的に安く済み、資金もすぐに使える状態で戻ってきます。一方、相手のノードが応答しないときに片側だけで閉じるのが強制クローズです。この場合、自分の取り分には一定期間の引き出しロックがかかり、手数料も高くなりやすいとされています。

相手のノードはいつか落ちるものだと考えて、稼働の安定した相手を選ぶ、あるいはチャネル管理を任せられるウォレットを使う、というのが現実的な回避策です。

費用が発生するタイミングを整理する

場面 ブロックチェーンへの記録 かかる費用の性質
チャネル開設 あり 通常のビットコイン送金と同じ手数料
チャネル内の送受金 なし 経路の中継手数料のみ(ごく少額)
チャネル閉鎖(協調的) あり 通常の手数料。混雑度で変動
チャネル閉鎖(強制) あり 通常の手数料に加え、資金の待機期間が発生

手数料の絶対額は混雑状況で大きく上下するため、具体的な金額は使う時点の状況とウォレットの表示で確認してください。開設用の資金を国内取引所から送る場合は、bitbankなど各社が公開している出金手数料も加わります。取引所からの送金を含めた全体の流れは仮想通貨の始め方ガイドで解説しています。

運用でつまずきやすい3つの場面

  • 受け取れない:開設直後は受け取り側の余力がありません。誰かから受け取る予定があるなら、相手側から開いてもらうか、流動性を用意する機能を持つウォレットを使います。
  • 端末を初期化して戻せない:チャネルの状態は通常の復元用フレーズだけでは元に戻らない場合があります。ウォレットが用意しているチャネルのバックアップ手順を、使い始めた日に確認してください。
  • 長く放置したチャネル:相手が撤退していると、閉じる際に強制クローズとなり、待機期間と余分な費用が発生します。使わないチャネルは動くうちに閉じるほうが安全です。

チャネルに置く額はあくまで日常利用分にとどめ、長期保有分は別に管理するのが基本です。オフラインでの保管方法はハードウェアウォレットの解説にまとめています。

よくある質問(FAQ)

チャネルはいくらから開けますか?

最低額はウォレットや接続先のノードごとに設定されており、一律ではありません。開設手数料を考えると、極端な少額で開くと費用の比率が高くなってしまう点に注意してください。

チャネルは一度開いたら閉じないほうが得ですか?

開設と閉鎖にしか費用がかからないため、頻繁に開け閉めするほど不利になります。使い続ける前提なら開いたままが合理的ですが、放置ではなく稼働の確認は続けてください。

相手のノードが消えたら資金は失われますか?

チャネルの資金はブロックチェーン上のアドレスにロックされているため、強制クローズによって取り戻せる設計になっています。ただし待機期間が終わるまで引き出せません。

チャネルを開かずにライトニングを使う方法はありますか?

事業者が代わりにチャネルを管理する預託型のウォレットを使えば、利用者側でチャネルを開く必要はありません。その場合、資金は事業者に預けている状態に近くなります。

免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、投資助言ではありません。最新の情報は公式情報をご確認ください。

この記事について

執筆・編集:Bitcoin Analyze 編集部

金融庁・国税庁および各事業者の公式資料にあたり、基準日と定義を固定したうえで記事を作成しています。価格予測や利益保証は扱いません。事業者の条件は変更されるため、最終的な判断は公式情報をご確認ください。

主な参照先

Bitcoin Analyze 編集部

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