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「ビットコインに興味はあるけれど、どうやって買えばいいのか分からない」——そんな方は多いのではないでしょうか。2024年のビットコイン現物ETF承認や2025年の史上最高値更新を受けて、暗号資産への関心はかつてないほど高まっています。しかし、いざ購入しようとすると「どの取引所を選べばいいのか」「販売所と取引所の違いは何か」「セキュリティは大丈夫なのか」といった疑問が次々に浮かんでくるものです。本記事では、国内主要5取引所(Coincheck、bitFlyer、GMOコイン、bitbank、SBI VCトレード)を手数料・使いやすさ・セキュリティなど多角的に比較しながら、口座開設から実際の購入、購入後の保管方法まで、ビットコインの買い方を一から丁寧に解説します。初心者の方でも安心して第一歩を踏み出せるよう、よくある失敗例や注意点も網羅しました。
目次
1. ビットコインを買う前に知っておくべき基礎知識
1-1. ビットコインとは——そもそも何を買うのか
ビットコインの購入を検討する前に、まず「自分が何を買おうとしているのか」を理解しておくことが大切です。
ビットコイン(BTC)は、2009年にサトシ・ナカモトと名乗る人物(またはグループ)によって生み出されたデジタル通貨です。ブロックチェーンと呼ばれる分散型台帳技術を基盤としており、銀行や政府といった中央管理者を必要とせずに、個人間で直接価値を送受信できる仕組みを持っています。
発行上限は約2,100万BTCと決められており、この希少性が「デジタルゴールド」とも呼ばれる理由の一つです。2026年3月時点で、すでに約1,970万BTCが発行されており、残りの供給量は限られています。
重要な点として、ビットコインは1BTC単位でしか購入できないわけではありません。小数点以下8桁まで分割が可能で、最小単位は0.00000001BTC(1サトシ)です。つまり、数百円から購入できる取引所もありますので、「ビットコインは高くて手が出ない」という心配は不要です。
1-2. 暗号資産投資のリスクを正しく理解する
ビットコインを購入する前に、そのリスクについても正しく理解しておきましょう。暗号資産投資には、以下のようなリスクが伴います。
価格変動リスク(ボラティリティ): ビットコインの価格は、株式や為替と比較して非常に大きな値動きを見せることがあります。1日で10%以上変動することも珍しくなく、短期間で大きな含み損を抱える可能性があります。2022年には1BTC=約730万円から約220万円まで下落した時期もありました。
ハッキング・セキュリティリスク: 取引所がハッキングされ、顧客の暗号資産が流出する事例は過去に複数発生しています。2018年のCoincheck NEM流出事件(約580億円相当)は、日本国内でも大きな衝撃を与えました。現在は各取引所のセキュリティ体制が大幅に強化されていますが、リスクがゼロになったわけではありません。
法規制リスク: 各国の暗号資産に対する規制は年々変化しており、規制強化によって取引が制限されたり、価格に影響を及ぼしたりする可能性があります。
流動性リスク: 市場環境によっては、希望する価格で売却できない場合があります。特にマイナーな暗号資産ではこのリスクが顕著です。
税務リスク: 日本では暗号資産の利益は「雑所得」として課税され、最大約55%(所得税45%+住民税10%)の税率が適用される可能性があります。確定申告の義務を知らずに放置してしまうケースもあるため、注意が必要です。
これらのリスクを踏まえた上で、「余剰資金で投資する」「自分のリスク許容度を把握する」ことが大前提となります。生活資金や近い将来使う予定のあるお金を暗号資産に投じることは避けるべきでしょう。
1-3. 暗号資産取引所の選び方——チェックすべき5つのポイント
日本国内には、金融庁に登録された暗号資産交換業者が30社以上存在します(2026年3月時点)。これだけ選択肢があると、どこを選べばいいか迷ってしまうのは当然のことです。取引所を選ぶ際には、以下の5つのポイントをチェックしてみましょう。
1. 手数料: 取引手数料、入出金手数料、スプレッド(売値と買値の差)は、取引コストに直結します。特にスプレッドは見落としがちですが、販売所方式では実質的な手数料として大きなコストになることがあります。
2. セキュリティ: コールドウォレット(インターネットから遮断された環境)での資産管理、二段階認証の対応、保険の有無など、セキュリティ体制は最も重視すべきポイントの一つです。
3. 使いやすさ: 初心者にとっては、アプリの操作性やUI(ユーザーインターフェース)の分かりやすさが非常に重要です。直感的に操作できるかどうかで、投資体験は大きく変わります。
4. 取扱銘柄数: ビットコインだけでなく、将来的にイーサリアムやXRPなど他の暗号資産にも投資したい場合は、取扱銘柄の豊富さも判断材料になります。
5. 最低購入額: 少額から始めたい方にとっては、最低購入額の低さも重要です。取引所によっては500円程度から購入可能なところもあります。
2. 国内主要取引所5社の徹底比較
2-1. 比較一覧表
ここからは、国内で特に人気の高い5つの取引所について、主要な項目で比較していきましょう。

| 比較項目 | Coincheck | bitFlyer | GMOコイン | bitbank | SBI VCトレード |
|---|---|---|---|---|---|
| 運営会社 | コインチェック株式会社(マネックスグループ) | 株式会社bitFlyer | GMOコイン株式会社(GMOインターネットグループ) | ビットバンク株式会社 | SBI VCトレード株式会社(SBIグループ) |
| 設立年 | 2012年 | 2014年 | 2016年 | 2014年 | 2016年 |
| 取扱銘柄数 | 約31銘柄 | 約37銘柄 | 約28銘柄 | 約41銘柄 | 約24銘柄 |
| BTC取引手数料(取引所) | 無料 | 約定数量×0.01〜0.15% | Maker:-0.01% / Taker:0.05% | Maker:-0.02% / Taker:0.12% | Maker:-0.01% / Taker:0.05% |
| BTC取引手数料(販売所) | 無料(スプレッドあり) | 無料(スプレッドあり) | 無料(スプレッドあり) | 無料(スプレッドあり) | 無料(スプレッドあり) |
| 日本円入金手数料 | 銀行振込: 無料(振込手数料は自己負担)/ コンビニ: 770〜1,018円 | 住信SBIネット銀行: 無料 / その他: 330円 | 即時入金: 無料 | 無料 | 無料 |
| 日本円出金手数料 | 407円 | 220〜770円 | 無料(大口は400円) | 550〜770円 | 無料 |
| BTC送金手数料 | 0.0005BTC | 0.0004BTC | 無料 | 0.0006BTC | 無料 |
| 最低購入額 | 500円相当 | 1円相当 | 販売所: 約41円 / 取引所: 0.0001BTC | 販売所: 約91円 / 取引所: 0.0001BTC | 販売所: 約52円 / 取引所: 0.000001BTC |
| セキュリティ | コールドウォレット / 二段階認証 / マネックスグループの管理体制 | コールドウォレット / マルチシグ / 二段階認証 | コールドウォレット / マルチシグ / 二段階認証 | コールドウォレット / マルチシグ / 二段階認証 | コールドウォレット / マルチシグ / 二段階認証 / SBIグループの信頼性 |
| レバレッジ取引 | なし | 最大2倍 | 最大2倍 | なし | 最大2倍 |
| 積立投資 | 対応(毎日/毎月) | 対応(毎日/毎週/毎月等) | 対応(毎日/毎月) | なし | 対応(毎日/毎週/毎月) |
| ステーキング | 一部対応 | なし | 対応 | なし | 対応 |
※上記情報は2026年3月時点のものです。最新情報は各取引所の公式サイトでご確認ください。手数料やサービス内容は変更される可能性があります。
2-2. Coincheck(コインチェック)の特徴
Coincheckは、マネックスグループ傘下の暗号資産取引所で、国内でもトップクラスの知名度を持っています。
強み:
- アプリのUIが非常にシンプルで、初心者でも直感的に操作できる点が最大の特徴です。ダウンロード数は国内取引所アプリの中でもトップクラスを記録しています
- 「Coincheckつみたて」サービスにより、毎日または毎月の自動積立が可能です。ドルコスト平均法(一定金額を定期的に購入する方法)を手軽に実践できます
- NFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」を運営しており、暗号資産だけでなくNFT取引にも対応しています
- IEO(Initial Exchange Offering)の実績もあり、新規暗号資産の取り扱いに積極的です
注意点:
- 2018年にNEM流出事件が発生しましたが、その後マネックスグループの傘下に入り、セキュリティ体制は大幅に強化されています
- 販売所のスプレッドが比較的広い傾向があるため、頻繁に取引する方はコストに注意が必要です
- 取引所(板取引)で扱える銘柄が販売所と比べて限られています
こんな方におすすめ: 暗号資産投資が初めてで、まずはシンプルな操作画面で始めたい方。積立投資やNFTにも興味がある方に向いているのではないでしょうか。
2-3. bitFlyer(ビットフライヤー)の特徴
bitFlyerは、国内最大級のビットコイン取引量を誇る老舗取引所です。
強み:
- ビットコインの取引量が国内トップクラスで、流動性が高いため、大口取引でも比較的スムーズに約定します
- 最低1円から購入可能で、気軽にビットコイン投資を始められます
- 「bitFlyer Lightning」というプロ向け取引ツールが充実しており、上級者にも対応しています
- 三井住友海上火災保険と連携した不正出金保険があり、万が一の際の補償体制が整っています
- T-POINTやVポイントをビットコインに交換するサービスも提供しています
注意点:
- 取引所(Lightning)の手数料体系が多段階制で、約定量によってコストが変わります
- 日本円の出金手数料がやや高めです(三井住友銀行以外は770円)
- 販売所のスプレッドは他社と同程度ですが、取引コストとして意識しておく必要があります
こんな方におすすめ: 取引量の多さと流動性を重視する方、将来的にレバレッジ取引や上級者向けツールも使いたい方に適しているといえるでしょう。
2-4. GMOコイン の特徴
GMOコインは、東証プライム上場のGMOインターネットグループが運営する取引所です。金融サービスの運営実績が豊富なグループの信頼性が強みです。
強み:
- 各種手数料が業界最安水準です。特に日本円の出金手数料が無料、ビットコインの送金手数料も無料という点は大きなメリットです
- Maker手数料がマイナス(-0.01%)のため、指値注文で約定すると逆に手数料を受け取ることができます
- ステーキングサービスに対応しており、対象の暗号資産を保有しているだけで報酬を得られる可能性があります
- 「つみたて暗号資産」サービスで自動積立にも対応しています
- FX取引で培ったGMOグループの技術力が活かされた、安定したシステムが特徴です
注意点:
- 取扱銘柄数は約28銘柄と、bitbankなどと比べるとやや少なめです
- 最低出金額が10,000円と、他社と比べてやや高めに設定されています
- 急な相場変動時にスプレッドが大きく広がることがある点は留意が必要です
こんな方におすすめ: 手数料の安さを最重視する方、暗号資産を他のウォレットに送金する機会が多い方にとって、GMOコインは有力な選択肢になるのではないでしょうか。
2-5. bitbank(ビットバンク)の特徴
bitbankは、取扱銘柄数の多さと取引所(板取引)の充実度に定評がある取引所です。
強み:
- 取扱銘柄数が約41銘柄と国内最多水準です。ビットコイン以外にも多様な暗号資産を取引したい方にとって大きなメリットです
- 取引所(板取引)で取り扱える銘柄が非常に多く、スプレッドを抑えた取引が可能です
- Maker手数料がマイナス(-0.02%)で、GMOコインよりもさらに有利な設定です
- チャート分析ツールが充実しており、テクニカル分析を行いたい中・上級者にも対応しています
- 第三者機関によるセキュリティ評価で国内No.1の実績があります
注意点:
- 積立投資サービスが提供されていないため、自動積立を利用したい方には不向きです
- レバレッジ取引に対応していないため、レバレッジを活用したい方は他の取引所を検討する必要があります
- アプリのUIは機能が豊富な反面、完全な初心者にはやや複雑に感じられる場合があります
こんな方におすすめ: 板取引で手数料を抑えたい方、多くの銘柄を取引したい方、チャート分析にこだわりたい中・上級者の方に適しているといえるでしょう。
2-6. SBI VCトレードの特徴
SBI VCトレードは、SBIグループが運営する暗号資産取引所です。大手金融グループの信頼感が最大の特徴です。
強み:
- SBIグループの信頼性と資本力を背景に、堅牢なセキュリティ体制を構築しています
- 日本円の出金手数料、暗号資産の送金手数料がともに無料です
- SBI証券やSBI銀行との連携がスムーズで、既にSBIグループのサービスを利用している方にとっては利便性が高いです
- ステーキングサービスに対応しており、保有するだけで報酬が得られる銘柄があります
- レンディング(貸暗号資産)サービスも提供しています
注意点:
- 取扱銘柄数は約24銘柄と、5社の中では最も少なめです
- 取引量が他の大手と比較するとやや少なく、流動性の面で差がある場合があります
- アプリやツールの機能性はbitFlyerやbitbankと比較すると発展途上の面があります
こんな方におすすめ: SBIグループのサービスを既に利用している方、大手金融グループの安心感を重視する方に向いているのではないでしょうか。ステーキングやレンディングに興味がある方にも適しています。
3. 口座開設の手順と必要書類
3-1. 口座開設に必要なもの
暗号資産取引所で口座を開設するためには、以下のものを事前に準備しておきましょう。
本人確認書類(以下のいずれか1点):
- 運転免許証
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- パスポート(日本国発行のもの)
- 在留カード
- 住民基本台帳カード(写真付き)
- 特別永住者証明書
その他に必要なもの:
- メールアドレス(フリーメールで問題ありません)
- 電話番号(SMS認証に使用)
- 銀行口座(日本円の入出金に使用)
- スマートフォン(本人確認や二段階認証に使用)
多くの取引所では、マイナンバーの登録も求められます。すぐに手元に用意できるよう、マイナンバー通知カードなども準備しておくとスムーズです。
3-2. 口座開設の一般的な流れ
取引所によって多少の違いはありますが、口座開設の基本的な流れは以下の通りです。
ステップ1: メールアドレスの登録
取引所の公式サイトまたはアプリから、メールアドレスを入力して仮登録を行います。登録したメールアドレスに確認メールが届きますので、メール内のリンクをクリックして本登録に進みます。
ステップ2: 基本情報の入力
氏名、生年月日、住所、電話番号、職業、年収、投資経験などの情報を入力します。これらの情報は、犯罪収益移転防止法に基づく「取引時確認」のために必要です。正確に入力しましょう。
ステップ3: 本人確認書類の提出
スマートフォンのカメラで本人確認書類を撮影し、アップロードします。近年は「eKYC」(electronic Know Your Customer)と呼ばれるオンライン本人確認が主流です。本人確認書類を撮影した後、自分の顔(セルフィー)も撮影して照合を行います。
従来のハガキ郵送による本人確認と比べて、eKYCは大幅に審査時間が短縮されています。
ステップ4: 審査
提出された情報と書類を取引所側が審査します。審査期間は取引所や混雑状況によって異なりますが、eKYCの場合は最短で当日〜数時間程度で完了する場合もあります。
ステップ5: 二段階認証の設定
口座が開設されたら、必ず二段階認証を設定しましょう。これはセキュリティ上、非常に重要な手順です。Google Authenticatorなどの認証アプリを使った認証方式が推奨されます(SMS認証よりもセキュリティが高いとされています)。
3-3. 審査期間と注意点
各取引所の審査期間の目安は以下の通りです。
| 取引所 | eKYC(最短) | ハガキ郵送 |
|---|---|---|
| Coincheck | 最短即日 | 3〜5営業日 |
| bitFlyer | 最短即日 | 3〜5営業日 |
| GMOコイン | 最短10分 | 3〜5営業日 |
| bitbank | 最短即日 | 3〜5営業日 |
| SBI VCトレード | 最短即日 | 3〜5営業日 |
※審査が混雑している時期(相場の急変動時など)は、通常より時間がかかる場合があります。
審査で否認されるケースの例:
- 本人確認書類の写真が不鮮明(反射や影で文字が読めない等)
- 入力した住所と本人確認書類の住所が一致しない
- 未成年者(多くの取引所は18歳以上が対象)
- 反社会的勢力に該当する場合
スムーズに審査を通過するために、本人確認書類は明るい場所で、文字がはっきりと読み取れるように撮影しましょう。
3-4. 日本円の入金方法
口座開設が完了したら、ビットコインを購入するための日本円を入金します。主な入金方法は以下の通りです。
銀行振込: 取引所が指定する銀行口座に振り込む方法です。振込手数料は自己負担となる場合が多いですが、同一銀行間であれば無料になることもあります。反映までに数時間〜翌営業日程度かかることがあります。
即時入金(クイック入金): 提携している金融機関のネットバンキングから入金する方法です。手数料無料の取引所も多く、即座に反映されるのが大きなメリットです。GMOコインやSBI VCトレードでは、住信SBIネット銀行からの即時入金が無料で利用できます。
コンビニ入金: コンビニのATMやレジで現金を入金する方法です。手数料がかかる場合が多い(770円〜1,018円程度)ため、頻繁に利用する場合はコスト面で注意が必要です。
入金方法によってコストと反映速度が大きく異なりますので、自分の利用スタイルに合った方法を選んでみましょう。住信SBIネット銀行やPayPay銀行の口座を持っていると、多くの取引所で手数料無料の入金が可能になるため、開設を検討してみる価値があります。
4. 販売所と取引所の違い——どちらで買うべきか
4-1. 販売所方式とは
国内の暗号資産プラットフォームでは、多くの場合「販売所」と「取引所」(板取引)の2つの売買方式が提供されています。この違いを正しく理解しておくことは、取引コストを最適化する上で非常に重要です。
販売所方式は、ユーザーが取引所運営会社(業者)から直接暗号資産を売買する仕組みです。スーパーで商品を買うようなイメージに近いといえるでしょう。運営会社が提示する価格で、即座に売買が成立します。
販売所方式のメリットは、操作が簡単で分かりやすいこと、そして確実に約定(売買成立)することです。「いくら分買いたい」と金額を入力するだけで、すぐにビットコインが手に入ります。
一方で、販売所方式にはデメリットもあります。それが「スプレッド」です。スプレッドとは、購入価格と売却価格の差額のことで、実質的な手数料に相当します。例えば、ビットコインの市場価格が1,500万円のとき、販売所の購入価格が1,530万円、売却価格が1,470万円に設定されている場合、スプレッドは60万円(約4%)となります。
このスプレッドは取引所や相場状況によって変動しますが、一般的に2%〜6%程度と言われており、頻繁に取引する場合は無視できないコストになります。
4-2. 取引所方式(板取引)とは
取引所方式(板取引)は、ユーザー同士が直接売買する仕組みです。証券取引所で株式を売買するのと同じイメージです。「板」と呼ばれる注文一覧表に、「この価格で買いたい」「この価格で売りたい」という注文(指値注文)が並んでおり、条件が一致した注文同士が約定します。
取引所方式の最大のメリットは、スプレッドが非常に狭い(小さい)ことです。販売所のスプレッドが4%程度なのに対し、取引所の手数料は0.01%〜0.15%程度が一般的で、コストの差は歴然としています。
ただし、取引所方式にもデメリットがあります。
操作がやや複雑: 指値注文や成行注文など、注文方法を理解する必要があります。また、板の見方に慣れるまで少し時間がかかることがあります。
約定しない場合がある: 指値注文(希望する価格を指定して注文する方法)の場合、市場価格がその価格に到達しないと約定しません。ただし、成行注文(価格を指定せずに即座に注文する方法)であれば、すぐに約定します。
流動性が低い場合がある: マイナーな暗号資産や取引量が少ない取引所では、希望する価格・数量で取引できない場合があります。
4-3. 指値注文と成行注文の違い
取引所方式で注文を出す際には、「指値注文」と「成行注文」の2種類があります。それぞれの特徴を理解しておきましょう。
指値注文(Limit Order): 「この価格になったら買いたい(売りたい)」と、自分で価格を指定して注文を出す方法です。例えば「1BTC=1,450万円になったら買いたい」と注文を出しておけば、市場価格がその価格に到達した時点で自動的に約定します。
指値注文で約定した場合、Maker(板に流動性を提供する側)として扱われ、取引手数料が割引されたり、マイナス手数料(手数料を受け取れる)が適用されたりすることがあります。
成行注文(Market Order): 価格を指定せずに、その時の最良価格で即座に売買する方法です。確実に約定しますが、注文した瞬間の市場価格で約定するため、想定していた価格とずれることがあります(特に値動きが激しい時)。
成行注文で約定した場合、Taker(板から流動性を取る側)として扱われ、通常のTaker手数料が適用されます。
初心者の方は、まず成行注文から始めて取引の流れに慣れた後、指値注文にステップアップしていくのがよいでしょう。
4-4. 結局どちらを選ぶべきか
結論として、コスト面では取引所方式(板取引)が圧倒的に有利です。同じ金額のビットコインを購入する場合、販売所方式と取引所方式では数万円単位のコスト差が生じることもあります。
販売所を選ぶのが適切な場面:
- 初めてビットコインを購入する場合(操作に不安がある場合)
- 少額(数千円程度)の購入で、コスト差が小さい場合
- すぐに確実に購入したい場合
取引所を選ぶのが適切な場面:
- ある程度の金額(1万円以上)を購入する場合
- 定期的に売買を繰り返す場合
- コストを最小化したい場合
多くの方には、操作に慣れたら取引所方式に移行することをおすすめします。最初の1回は販売所で購入体験をしてみて、仕組みが理解できたら取引所方式に切り替えてみてはいかがでしょうか。
5. 実際のビットコイン購入手順
5-1. 販売所でビットコインを購入する手順
ここでは、初心者の方が最も取り組みやすい販売所方式での購入手順を、一般的な流れに沿って解説します。取引所によって画面デザインは異なりますが、基本的な操作はほぼ共通しています。
手順1: アプリまたはWebサイトにログイン
取引所のアプリを開き、登録したメールアドレスとパスワードでログインします。二段階認証を設定している場合は、認証コードの入力も必要です。
手順2: 「販売所」を選択
メニューから「販売所」を選択します。多くのアプリでは、ホーム画面に「販売所」「取引所」のタブが表示されています。
手順3: ビットコイン(BTC)を選択
取り扱い銘柄の一覧からビットコイン(BTC)を選択します。
手順4: 「購入」をタップ
ビットコインの現在価格が表示されますので、「購入」ボタンをタップします。
手順5: 購入金額または数量を入力
日本円の金額を指定する方法と、ビットコインの数量を指定する方法があります。初心者の方は「日本円で購入金額を指定する方法」が分かりやすいでしょう。例えば「10,000円分」と入力すれば、その金額相当のビットコインが購入できます。
手順6: 注文内容の確認
購入金額、取得するビットコインの数量、購入単価などが表示されますので、内容を確認します。
手順7: 「購入確定」をタップ
内容に問題がなければ「購入確定」をタップします。多くの取引所では、確認画面が表示されてから一定時間(6〜30秒程度)以内に確定ボタンを押す必要があります。これは、価格変動による不利益を防ぐための仕組みです。
以上で購入は完了です。購入したビットコインは、取引所のアカウント内に保管されます。
5-2. 取引所(板取引)でビットコインを購入する手順
続いて、コストを抑えて購入できる取引所方式(板取引)の手順を見ていきましょう。
手順1: 「取引所」画面を開く
アプリまたはWebサイトで「取引所」「板取引」「Lightning」(bitFlyerの場合)などのメニューを選択します。
手順2: ビットコイン(BTC/JPY)を選択
取引ペアの一覧から「BTC/JPY」を選択します。
手順3: 板(注文一覧)を確認する
画面には「板」と呼ばれる注文一覧が表示されます。上部に赤色で表示されるのが「売り注文」(この価格で売りたい人)、下部に緑色で表示されるのが「買い注文」(この価格で買いたい人)です。売り注文の最安値と買い注文の最高値の間の差がスプレッドです。
手順4: 注文方法を選択する
- 成行注文: 「成行」を選択し、購入したい数量を入力します。現在の最良価格で即座に約定します
- 指値注文: 「指値」を選択し、希望する購入価格と数量を入力します。市場価格が指定した価格に到達した時点で約定します
手順5: 注文を確定する
注文内容を確認し、「注文」ボタンを押します。成行注文であればすぐに約定しますが、指値注文の場合は条件が合うまで待つことになります。
手順6: 約定を確認する
注文が約定したら、取引履歴で購入価格と数量を確認しましょう。指値注文の場合は、注文一覧画面で未約定の注文状況を確認できます。
5-3. 購入時に気をつけるべきポイント
ビットコインを購入する際には、以下の点に注意しましょう。
価格確認のタイミング: 暗号資産の価格は24時間365日変動しています。注文を出す前に、必ず現在の価格を確認しましょう。特に急激な値動きがある時は、想定外の価格で約定する可能性があります。
手数料の確認: 購入時の手数料だけでなく、将来的な出金手数料や送金手数料も含めたトータルコストを意識しましょう。
注文の取り消し: 指値注文の場合、約定前であれば注文をキャンセルできます。成行注文は即座に約定するため、キャンセルはできません。金額を誤入力しないよう、確定前に必ず確認しましょう。
少額から始める: 初めてビットコインを購入する場合は、まず数千円程度の少額から始めてみることをおすすめします。操作に慣れてから徐々に金額を増やしていくのが、リスクを抑える賢明なアプローチではないでしょうか。
6. 初心者におすすめの購入方法と戦略
6-1. ドルコスト平均法(積立投資)のすすめ
ビットコイン投資を始める際に、初心者の方に最もおすすめしたい方法が「ドルコスト平均法」です。これは、一定の金額を定期的に(毎日、毎週、毎月など)購入していく投資手法です。
例えば、毎月1万円分のビットコインを購入するとします。ビットコインの価格が高い月には少ない量を、価格が低い月には多い量を購入することになるため、購入単価が平均化されます。
ドルコスト平均法のメリット:
- 購入タイミングを考える必要がなく、感情に左右されにくい
- 高値掴み(天井近くで大量購入してしまうこと)のリスクを軽減できる
- 少額から始められるため、投資の習慣をつけやすい
- 相場を毎日チェックする必要がなく、精神的な負担が少ない
ドルコスト平均法の注意点:
- 右肩下がりの相場では、一括購入よりも損失が大きくなる場合がある
- 長期投資が前提となるため、短期間で大きな利益を狙う方には不向き
- 自動積立の設定を忘れずに確認する必要がある
主要取引所の積立投資サービスを利用すれば、一度設定するだけで自動的にビットコインを購入してくれます。Coincheck、bitFlyer、GMOコイン、SBI VCトレードが積立サービスを提供しています。
6-2. 一括購入と分散購入の比較
ビットコインを購入する方法は、大きく分けて「一括購入」と「分散購入」の2つがあります。
一括購入: まとまった資金で一度に購入する方法です。購入後に価格が上昇すれば大きな利益が得られますが、購入直後に下落すれば含み損を抱えることになります。「底値」を見極める必要があるため、相場分析の知識と経験が求められます。
分散購入: 資金を複数回に分けて購入する方法です。ドルコスト平均法はこの一形態です。購入タイミングのリスクを分散できますが、一括購入と比べて機会損失が生じる可能性もあります。
どちらが正解ということはありませんが、初心者の方には分散購入(積立投資)から始めることをおすすめします。投資経験を積みながら、自分に合った投資スタイルを見つけていくのがよいでしょう。
6-3. 初心者が設定すべき投資ルール
ビットコイン投資を始めるにあたって、以下のルールを事前に決めておくことを強くおすすめします。
1. 投資額の上限を決める: 生活費、緊急時の備え(3〜6ヶ月分の生活費)を確保した上で、「最悪ゼロになっても生活に支障のない金額」を投資上限として設定しましょう。総資産の5〜10%程度を暗号資産に充てるのが一般的な目安とされています。
2. 損切りラインを決める: 「購入価格から30%下落したら売却する」など、損失を限定するためのルールをあらかじめ決めておきましょう。感情的な判断で「もう少し待てば戻るかも」と放置した結果、さらに損失が拡大するケースは少なくありません。
3. 利益確定のルールを決める: 「購入価格から50%上昇したら半分を売却する」など、利益を確定するタイミングもルール化しておくと、欲張りすぎによる利益の取りこぼしを防げます。
4. 情報収集の習慣をつける: ビットコインに関するニュースや市場動向を定期的にチェックする習慣をつけましょう。ただし、SNS上の過度に楽観的・悲観的な情報には注意が必要です。
6-4. やってはいけないこと——初心者が陥りがちな罠
投資初心者が特に注意すべき行動パターンをまとめました。
借金をして投資する: 暗号資産は価格変動が非常に大きいため、借入金で投資することは絶対に避けるべきです。最悪の場合、元本を大きく割り込み、返済に窮する可能性があります。
レバレッジ取引にすぐに手を出す: レバレッジ取引は、少ない資金で大きな取引ができる仕組みですが、損失もレバレッジ倍率で拡大します。現物取引で十分な経験を積んでから検討しましょう。
SNSの煽りに乗る: 「今すぐ買わないと損する」「この銘柄は確実に上がる」といったSNS上の情報に踊らされないよう注意しましょう。特に無名のアルトコインを推奨するアカウントには要警戒です。
パニック売り: 価格が急落した際に、恐怖心から全額売却してしまうケースがあります。事前に決めたルールに基づいて冷静に判断することが重要です。
7. 購入後の保管方法——取引所とウォレットの使い分け
7-1. 取引所に預けたままにするリスクと利便性
ビットコインを購入した後、そのまま取引所のアカウントに保管しておくことはできますが、そのリスクと利便性の両面を理解しておきましょう。
取引所保管のメリット:
- 追加の操作が不要で、購入後すぐにそのまま保管される
- 売却したい時にすぐに取引ができる
- 取引所のセキュリティ対策(コールドウォレット管理、保険等)の恩恵を受けられる
- ステーキングや積立投資などの取引所サービスを利用できる
取引所保管のリスク:
- 取引所がハッキングされた場合、資産が流出するリスクがある
- 取引所が経営破綻した場合、資産の返還が遅れるまたは一部返還されない可能性がある
- 取引所のシステム障害中は売買や出金ができない
- 「Not your keys, not your coins」(秘密鍵を自分で管理していなければ、本当の意味で自分のコインとは言えない)という暗号資産コミュニティの格言もある
少額の投資であれば取引所での保管で大きな問題はないと考えられますが、保有額が大きくなってきた場合は、後述するウォレットへの移行を検討してみてはいかがでしょうか。
7-2. ウォレットの種類と特徴
暗号資産のウォレット(財布)は、秘密鍵(暗号資産を管理するための暗号コード)を保管するためのツールです。大きく分けて以下の種類があります。
ホットウォレット(ソフトウェアウォレット): スマートフォンやパソコンにインストールして使うウォレットです。インターネットに接続された状態で使用するため、利便性は高いですが、ハッキングのリスクも存在します。
- 代表的なもの: MetaMask、Trust Wallet、Exodus
- メリット: 無料で利用可能、送受信が簡単
- デメリット: マルウェアやフィッシング詐欺のリスクがある
コールドウォレット(ハードウェアウォレット): USBデバイスのような専用のハードウェアで秘密鍵を保管するウォレットです。インターネットから完全に切り離された状態で管理するため、セキュリティ面では最も安全とされています。
- 代表的なもの: Ledger Nano S Plus、Ledger Nano X、Trezor Model T、Trezor Safe 3
- メリット: オフライン管理のため、ハッキングリスクが極めて低い
- デメリット: デバイスの購入費用がかかる(1万円〜3万円程度)、操作にやや知識が必要
ペーパーウォレット: 秘密鍵を紙に印刷して保管する方法です。完全にオフラインですが、紛失や劣化のリスクがあり、利便性も低いため、現在ではあまり推奨されていません。
7-3. ハードウェアウォレットの選び方と使い方
まとまった金額のビットコインを長期保有する場合は、ハードウェアウォレットの利用を検討してみましょう。以下に選び方のポイントをまとめます。
選び方のポイント:
初期設定時の重要事項:
ハードウェアウォレットを初めてセットアップする際に生成される「リカバリーフレーズ」(12語または24語の英単語の組み合わせ)は、ウォレットを復元するための唯一の手段です。これを紛失すると、デバイスが故障した場合に資産を取り戻すことができなくなります。
リカバリーフレーズは、紙に書き写して安全な場所(金庫、銀行の貸金庫など)に保管しましょう。スクリーンショットやデジタルデータとして保存することは、漏洩リスクが高まるため推奨されません。
7-4. 保管方法の使い分けガイド
保有額や投資スタイルに応じた、保管方法の使い分けの目安を示します。
少額(〜10万円程度): 取引所に保管しておいて問題ないと考えられます。取引所のセキュリティ対策と二段階認証で十分なセキュリティが確保できます。
中額(10万円〜100万円程度): 取引所保管でも問題ありませんが、複数の取引所に分散して保管することを検討してもよいでしょう。ソフトウェアウォレットの利用も選択肢の一つです。
高額(100万円以上): ハードウェアウォレットへの移行を強くおすすめします。取引に使う分だけを取引所に残し、長期保有分はハードウェアウォレットに移すという使い分けが効果的です。
超高額(1,000万円以上): ハードウェアウォレットに加えて、複数のウォレットに分散保管することを検討しましょう。リカバリーフレーズの管理を厳重にし、場合によっては銀行の貸金庫の利用も考慮に値します。
あくまでも一般的な目安ですので、ご自身のリスク許容度に合わせて判断してください。
8. よくある失敗と注意点
8-1. 販売所のスプレッドを意識しない
最も多い失敗の一つが、販売所のスプレッドを理解せずに頻繁に売買を繰り返してしまうことです。
例えば、10万円でビットコインを販売所で購入し、すぐに売却したとします。スプレッドが4%の場合、購入時点で実質96,000円分のビットコインしか取得できず、売却時にもスプレッドが差し引かれるため、手元に戻るのは約92,000円程度になります。つまり、価格が変動していなくても約8,000円の損失が発生する計算です。
販売所での売買は手軽ですが、頻繁な取引にはコストが大きくかかることを認識しておきましょう。定期的に取引する場合は、板取引(取引所方式)の利用を検討してみてください。
8-2. セキュリティ対策の不足
暗号資産に関するセキュリティ被害は、残念ながら現在も発生しています。以下のような対策を必ず実施しましょう。
二段階認証の未設定: 口座開設後、必ず二段階認証を設定しましょう。SMS認証よりも、Google AuthenticatorやAuthyなどの認証アプリを使用する方が安全性が高いとされています。
パスワードの使い回し: 取引所のパスワードは、他のサービスと重複しない強固なものを設定しましょう。パスワード管理ツール(1Password、Bitwarden等)の使用も有効です。
フィッシング詐欺への注意: 取引所を装った偽メールや偽サイトに誘導し、ログイン情報を盗むフィッシング詐欺が報告されています。メール内のリンクからではなく、ブックマークや公式アプリから取引所にアクセスする習慣をつけましょう。
公共Wi-Fiでの取引: 暗号化されていない公共Wi-Fiでの取引所へのアクセスは、通信が傍受されるリスクがあります。取引は自宅のWi-Fiやモバイル回線で行うことをおすすめします。
8-3. 税金に関する知識不足
日本では、暗号資産で利益が出た場合に確定申告が必要になるケースがあります。この点を知らずに放置してしまうと、後になって追徴課税を受ける可能性があります。
確定申告が必要になるケース:
- 暗号資産の売却で利益が出た場合
- 暗号資産同士の交換で利益が出た場合
- 暗号資産で商品やサービスを購入した場合(購入時の価格と取得時の価格の差額が利益)
- マイニングやステーキングで暗号資産を取得した場合
給与所得者の場合: 暗号資産による利益を含む雑所得の合計が20万円以下であれば、確定申告は不要です(ただし、住民税の申告は必要)。20万円を超える場合は確定申告が必要です。
取引記録の保管: 取引所の取引履歴は必ずダウンロードして保管しておきましょう。複数の取引所を利用している場合は、全ての取引所の履歴が必要です。暗号資産の損益計算ツール(Cryptact、Gtaxなど)を利用すると、確定申告の準備がスムーズになります。
税制は毎年変更される可能性がありますので、最新情報は国税庁の公式サイトや税理士にご確認ください。
8-4. 送金ミスによる資産喪失
暗号資産を送金する際に、送金先のアドレスを間違えてしまうと、資産を取り戻すことが極めて困難です。ブロックチェーンの取引は原則として取り消すことができないためです。
送金時の注意点:
- 送金先アドレスは必ずコピー&ペーストで入力する(手入力は誤りのリスクが高い)
- 初めての送金先には、まず少額でテスト送金を行い、正しく着金することを確認する
- 送金するネットワーク(例: ビットコインネットワーク、ERC-20等)が正しいか確認する。異なるネットワークに送金すると資産を失う可能性があります
- 取引所によっては、送金先アドレスの事前登録が必要な場合があります
特にネットワークの選択ミスは初心者に多い失敗です。ビットコインはビットコインネットワークで送金する——このシンプルなルールを必ず守りましょう。
まとめ
本記事では、ビットコインの買い方について、取引所の選び方から実際の購入手順、保管方法、注意点まで幅広く解説してきました。最後に、重要なポイントを振り返ってみましょう。
取引所選びは目的に合わせて: 5社それぞれに特徴があります。初心者で操作の簡単さを重視するならCoincheck、手数料の安さを重視するならGMOコインやbitbank、流動性を重視するならbitFlyer、大手の安心感を重視するならSBI VCトレードが候補になるのではないでしょうか。
販売所と取引所の違いを理解する: 手軽さの販売所、コスト効率の取引所。自分のスタイルに合わせて使い分けましょう。慣れてきたら取引所方式の利用がおすすめです。
積立投資から始めてみる: 初心者の方には、ドルコスト平均法による積立投資が最も取り組みやすい方法です。毎月一定額を自動で購入する仕組みを活用してみてください。
セキュリティは最優先: 二段階認証の設定、強固なパスワードの使用、フィッシング詐欺への注意など、基本的なセキュリティ対策は必ず実施しましょう。保有額が大きくなったら、ハードウェアウォレットの導入も検討してください。
税金への備えを忘れずに: 暗号資産の利益は課税対象です。取引記録を保管し、確定申告の準備を怠らないようにしましょう。
余剰資金で、自分のペースで: 最も大切なのは、生活に影響のない余剰資金で投資することです。他人の投資行動に惑わされず、自分のペースで着実に進めていきましょう。
暗号資産投資は、正しい知識と適切なリスク管理のもとで行えば、資産形成の一つの選択肢となり得ます。本記事が、皆様の暗号資産投資の第一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
よくある質問(FAQ)
Q1. ビットコインはいくらから買えますか?
取引所によって異なりますが、最低500円程度から購入可能です。bitFlyerでは1円から、GMOコインでは約41円から購入できます。「1BTC単位でしか買えない」というのは誤解で、小数点以下の端数(例: 0.001BTC)でも購入できます。まずは数千円程度の少額から始めてみることをおすすめします。
Q2. ビットコインの購入にどのくらい時間がかかりますか?
口座開設から購入までの所要時間は、最短で当日中に完了する場合があります。eKYC(オンライン本人確認)を利用すれば、口座開設の審査が最短数分〜数時間で完了します。日本円の入金も即時入金サービスを利用すればすぐに反映されますので、最短で申込当日にビットコインを購入できる可能性があります。
Q3. 販売所と取引所、どちらで買うべきですか?
初めてビットコインを購入する場合は、操作が簡単な販売所から始めてみるのがよいでしょう。ただし、スプレッド(実質的な手数料)が販売所の方が大きいため、慣れてきたら取引所方式(板取引)に移行することをおすすめします。取引所方式の手数料は0.01%〜0.15%程度と、販売所のスプレッド(2%〜6%程度)と比べて大幅に低コストです。
Q4. 複数の取引所に口座を開設した方がいいですか?
可能であれば、2〜3社に口座を開設しておくことをおすすめします。理由としては、一つの取引所がシステム障害で利用できない場合の代替手段になること、取引所によって手数料体系やサービスが異なるため使い分けができること、そして資産を分散保管することでリスクを軽減できることが挙げられます。ただし、管理の手間が増える点には注意が必要です。
Q5. ビットコインの利益に税金はかかりますか?
はい、日本ではビットコインの売却益は「雑所得」として課税されます。給与所得者の場合、暗号資産を含む雑所得の合計が年間20万円を超えると確定申告が必要です。税率は所得税と住民税を合わせて最大約55%になる可能性があります。取引記録は必ず保管しておき、必要に応じて税理士に相談することをおすすめします。
Q6. ビットコインを購入した後、どこに保管すればいいですか?
少額(数万円程度)であれば、取引所のアカウントに保管しておいて問題ないと考えられます。取引所のセキュリティ対策も年々強化されています。ただし、保有額が100万円を超えてきたら、ハードウェアウォレット(Ledger、Trezor等)への移行を検討してみてください。「取引用」と「長期保有用」で保管場所を分けるのが一般的な方法です。
Q7. ビットコインを購入するのにおすすめのタイミングはありますか?
「ベストな購入タイミング」を正確に予測することは、プロの投資家でも困難です。そのため、初心者の方にはドルコスト平均法(定期的に一定額を購入する方法)が推奨されています。購入タイミングを分散させることで、高値掴みのリスクを軽減できます。「今が安いか高いか」を判断しようとするよりも、長期的な視点でコツコツと積み立てていく方が、結果として安定したパフォーマンスにつながる可能性があります。
Q8. 未成年でもビットコインを買えますか?
多くの国内取引所では、口座開設の年齢要件を18歳以上としています。2022年4月の民法改正により成年年齢が18歳に引き下げられたことに伴い、18歳以上であれば親権者の同意なしに口座を開設できる取引所が増えています。ただし、取引所によって要件が異なる場合がありますので、各取引所の公式サイトで最新の規約を確認してください。
免責事項
※本記事は情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。暗号資産への投資は元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。
※本記事に記載されている取引所の手数料、サービス内容、取扱銘柄数等の情報は、2026年3月時点のものです。最新情報は各取引所の公式サイトにてご確認ください。