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SegWit(セグウィット)とは?手数料が安くなる理由と対応の確認方法

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SegWit(セグウィット)は「手数料が安くなる技術」として紹介されますが、SegWit自体はビットコインの手数料単価を1円も下げていません。それでも同じ送金がおおむね2〜4割ほど安く収まるのは、値下げが行われたからではなく、手数料の測り方そのものが書き換えられたからです。

取引所からウォレットへ送るたびに数百円が消えていく、けれど何を変えれば安くなるのかが分からない。そんなときに効いてくるのが、この「測り方」の理解です。この記事では、SegWitが何を分離した仕組みなのか、なぜ測り方が変わると支払額が減るのか、そして自分のウォレットや取引所がSegWitに対応しているかをどこで見分けるのかを順に整理します。

読み終えるころには、送金画面に出てくる「sat/vB」という単位の意味が分かり、アドレスの先頭文字を見ただけで自分が割高な形式を使っていないか判断できるようになります。内容はビットコインの公式実装が公開している技術ドキュメントと、国内主要取引所が公開しているアドレス形式・出金手数料の説明を突き合わせて整理しました。仕組みから順に見ていきましょう。

国内で暗号資産を買うなら、まず口座が要ります

日本円の入出金に対応した国内の登録業者なら、送金や積立まで一つの口座で完結します。口座開設と維持の費用はかからず、取扱銘柄や手数料体系は公式サイトで確認できます。

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SegWitとは「署名をブロックの別枠に移した」アップデート

SegWitは Segregated Witness(セグリゲイテッド・ウィットネス)の略で、日本語にすると「証人(署名)の分離」です。2017年にビットコインへ導入され、その後は多くのビットコイン系のチェーンにも取り入れられました。

ビットコインの送金データは、大きく分けて二つの部分でできています。ひとつは「どのコインを、誰に、いくら送るか」という取引の中身。もうひとつは「そのコインを動かす権利を持っているのは確かに自分だ」と証明する電子署名です。この署名部分が witness(証人データ)と呼ばれます。

従来はこの二つが同じ場所に詰め込まれ、ブロックという限られた箱を等しく食い合っていました。SegWitは署名部分を取引本体から切り離し、ブロックの別枠に置き直します。中身が減ったわけではありません。置き場所を変えただけです。それだけの変更が、結果として容量と手数料の両方に効いてきます。

なぜ手数料が安くなるのか

ブロックの空きは「バイト」ではなく「重さ」で測られる

SegWit導入後のビットコインは、ブロックの大きさをバイト数ではなくウェイト(重さ)という単位で数えます。上限は4,000,000ウェイト。ここで重要なのが、データの種類によって重さの付き方が違うという点です。

  • 取引本体のデータ:1バイトあたり4ウェイト
  • 分離された署名データ:1バイトあたり1ウェイト

署名データは同じ1バイトでも、ブロックの容量を4分の1しか消費しない扱いになりました。そしてこのウェイトを4で割った数値がvByte(仮想バイト)で、実際の手数料計算はこのvByteを基準に行われます。

手数料は「サイズ × 単価」で決まる

ビットコインの手数料は、送る金額ではなくデータの大きさで決まります。式にすると「vByte数 × sat/vB(1vByteあたりに払う単価)」です。satはビットコインの最小単位で、1BTCの1億分の1にあたります。

ここが肝心なところで、混雑具合に応じてネットワーク全体で決まる単価は、SegWitを使っていようがいまいが同じです。SegWitで変わるのは掛け算の左側、つまり自分の取引が何vByteとして数えられるかのほうです。署名部分が4分の1に圧縮されて数えられるため、同じ内容の送金でもvByte数が小さくなり、支払う総額が下がります。

削減幅は取引の形によって変わりますが、一般的な1入力2出力の送金でおおむね2〜4割程度とされています。入力(過去に受け取ったコインの断片)が多い送金ほど署名の割合が増えるため、削減効果は大きくなる傾向があります。単価の相場は時期によって大きく動くので、実際の金額は送金前にウォレットの見積もり画面で必ず確認してください。

アドレスの先頭文字で形式が分かる

自分がどの形式を使っているかは、受け取りアドレスの先頭を見れば判別できます。

先頭 呼び名 SegWit 特徴
1 レガシー 非対応 最初期の形式。データが最も大きく手数料は割高
3 ネステッドSegWit 対応 互換性重視。古いサービスからも送金してもらえる
bc1q ネイティブSegWit 対応 削減効果が大きく、現在の標準的な選択肢
bc1p Taproot 対応(後継) 2021年導入。条件付きの複雑な取引で特に有利

「3」で始まるアドレスは少しややこしく、SegWitを従来の形式の殻に包んだ互換モードです。SegWitの恩恵は受けられますが、削減幅はbc1で始まるネイティブ形式より小さくなります。今から選ぶならbc1で始まる形式が基本です。ただし送金元のサービスが古く、bc1宛の送信に対応していない場合があるため、その一点だけは事前に確認しておきましょう。

自分の環境がSegWit対応か確かめる

ウォレット側の確認

手順はシンプルで、ウォレットで受取アドレスを表示し、先頭がbc1になっているかを見るだけです。1や3で始まっているなら、設定画面に「アドレスタイプ」「スクリプトタイプ」といった項目がないか探します。近年のソフトウェアウォレットやハードウェアウォレットは、新規作成時にネイティブSegWitが初期値になっているものがほとんどです。

注意したいのは、古い形式で作った既存の残高です。アドレス形式を切り替えても、以前のアドレスに入っているコインが自動で移動するわけではありません。切り替え後は新しいアドレスへ受け取りを寄せていき、古い残高は手数料の安い時間帯にまとめて移す、という進め方が現実的です。機器での管理方法はハードウェアウォレットの選び方と使い方で詳しく扱っています。

取引所側の確認

国内取引所では、出金時に指定できるアドレス形式と、受け取り用に発行されるアドレスの形式が別々に決まっています。コインチェックbitbankなど主要各社は公式のヘルプページで対応形式を公開しているので、送金前にそこを見るのが確実です。

また、取引所からの出金手数料は多くの場合「一律で何BTC」という固定額で、SegWitを使っても取引所への支払額は変わりません。SegWitの効果が直接効いてくるのは、自分のウォレットから自分で送金するときです。この違いは混同されやすいので覚えておいてください。取引所とウォレットの使い分けは仮想通貨の始め方ガイドで整理しています。

手数料以外の成果:取引IDの揺らぎを塞いだ

SegWitの本来の目的は、手数料の削減よりむしろトランザクション展性(マリアビリティ)と呼ばれる問題の解消にありました。署名の書き方をわずかに変えるだけで、取引の中身は同じなのに取引IDだけが変わってしまう、という性質です。

IDが変わると「送ったはずの取引が見つからない」という混乱が起き、複数の取引を連鎖させる高度な仕組みを組み立てるのが難しくなります。SegWitでは署名を取引IDの計算対象から外したため、この揺らぎがなくなりました。少額決済を高速に行うライトニングネットワークが実用段階に進めたのは、この土台があったからだとされています。

手数料の節約は、いわば副産物です。技術的な背景をもう少し追いたい方はテクニカル・技術解説のカテゴリもあわせてご覧ください。

よくある質問(FAQ)

SegWitのアドレスに、古い形式のアドレスから送金できますか

できます。形式が違っても同じビットコインのネットワーク上のアドレスなので、相互に送受信が可能です。ただし送金する側のサービスが古い場合、bc1で始まるアドレスの入力を受け付けないことがあります。その場合は3で始まる互換形式のアドレスを受取用に用意すると通ります。

SegWitを使うと自分の手数料はいくら下がりますか

取引の形と、そのときの混雑具合によって変わります。目安として一般的な送金で2〜4割程度とされていますが、単価は日によって数倍動きます。ウォレットの送金確認画面に表示される見積もり額で、実際の数字を確認してください。

Taprootを使えばSegWitはもう不要ですか

Taprootは置き換えではなくSegWitの上に積まれた拡張で、bc1pで始まるアドレスも仕組みとしてはSegWitの枠組みの中にあります。単純な1対1の送金であれば、bc1qと大きなサイズ差は生じません。対応しているサービスの数はbc1qのほうがまだ多いため、迷うならウォレットの初期値のままで問題ありません。

アドレス形式を変えると資産が消えることはありますか

同じ復元用のフレーズから派生する受け取り口が増えるだけなので、既存の残高が消えることはありません。ただし復元時に古い形式の残高が表示されないケースはあるため、どの形式を使っていたかは記録に残しておきましょう。復元の手助けを装った詐欺も報告されているので、仮想通貨詐欺の見分け方もあわせて確認しておくと安心です。

免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、投資助言ではありません。最新の情報は公式情報をご確認ください。

この記事について

執筆・編集:Bitcoin Analyze 編集部

金融庁・国税庁および各事業者の公式資料にあたり、基準日と定義を固定したうえで記事を作成しています。価格予測や利益保証は扱いません。事業者の条件は変更されるため、最終的な判断は公式情報をご確認ください。

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