ビットコインETFとは?BlackRock・Fidelityの現物ETFを日本から購入する方法【2026年版】

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キーワード: ビットコイン・Bitcoin・BTC

2024年1月、米国SECがビットコイン現物ETF(上場投資信託)を承認したことは、仮想通貨市場における歴史的転換点となりました。BlackRockやFidelityといった世界的な資産運用会社が提供するビットコインETFは、従来の証券口座からビットコインに投資できる画期的な手段です。本記事では、ビットコインETFの基本的な仕組みから、日本からの購入方法まで徹底解説します。

ビットコインETFとは?BlackRock・Fidelityの現物ETFを日本から購入する方法【2026年版】

ビットコインETFとは何か

ETF(Exchange Traded Fund=上場投資信託)とは、株式市場に上場されており、株式と同様に売買できる投資信託です。ビットコインETFは、その資産裏付けがビットコインである商品で、投資家はビットコインを直接保有することなく、証券口座を通じてビットコインの価格変動にエクスポージャーを持つことができます。

先物ETFと現物ETFの違い

ビットコインETFには大きく2種類があります。

  • 先物ETF:CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物契約を保有するETF。2021年に承認。ロールコスト(先物の乗り換えコスト)が発生するため、長期保有には不向きな面がある。
  • 現物ETF:実際のビットコインを保有するETF。2024年1月に承認。ビットコインの価格に直接連動し、ロールコストが発生しない。

現物ETFの承認により、機関投資家が大規模な資金を投入しやすくなり、市場の成熟化が大幅に進みました。

主要ビットコインETFの比較

BlackRock IBIT(iShares Bitcoin Trust)

世界最大の資産運用会社BlackRockが提供するビットコインETFです。ティッカーシンボルは「IBIT」で、NASDAQ上場。2024年の承認後、わずか数ヶ月で運用資産残高が数百億ドルを超え、ETF史上最速の資産増加を記録しました。経費率は0.25%(初期50億ドルまでは0.12%)と業界最低水準です。

Fidelity FBTC(Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund)

大手資産運用会社Fidelityが提供するETFで、ティッカーは「FBTC」、NYSE Arca上場。IBITと並んで最も資金流入が多いETFのひとつです。Fidelityは自社でビットコインのカストディ(保管)も行っており、セキュリティ面での信頼性が高い点が特徴です。経費率は0.25%です。

その他の主要ETF

  • ARK 21Shares Bitcoin ETF(ARKB):ARK InvestとスイスのAR Sharesが共同運営。経費率0.21%。
  • Bitwise Bitcoin ETF(BITB):仮想通貨専門の資産運用会社Bitwiseが提供。経費率0.20%と最安水準。
  • Grayscale Bitcoin Trust(GBTC):もともとOTC取引の信託からETFに転換。経費率1.5%と高めだが、歴史あるプロダクト。

日本からビットコインETFを購入する方法

方法1:海外証券口座(最も直接的)

米国株式市場に上場するビットコインETFを直接購入するには、米国株取引に対応した証券口座が必要です。

対応している主な証券会社(日本):

  • SBI証券:米国株・ETF取引に対応。IBIT・FBTCなど主要ETFを取り扱い。
  • 楽天証券:米国株・ETF取引に対応。取扱銘柄は随時拡充。
  • マネックス証券:米国株取引に強みを持つ。ビットコインETFも取り扱い。
  • インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR):海外の証券会社だが日本在住者も口座開設可能。豊富な取扱銘柄。

購入手順(SBI証券を例に)

  1. SBI証券に口座を開設(本人確認書類が必要)
  2. 「外国株式」メニューから米国株・ETFを選択
  3. ティッカーシンボル(例:「IBIT」)で検索
  4. 購入数量・注文方法(成行・指値)を指定して注文
  5. 円→ドルの外貨両替が必要な場合は事前に行う

方法2:仮想通貨取引所でビットコインを直接購入

ETFではなく、ビットコイン本体を購入したい場合は、国内の仮想通貨取引所を利用する方法があります。

  • コインチェック:初心者向けのシンプルなUI。マネックス証券グループ。
  • bitFlyer:国内最大手のひとつ。セキュリティ実績が豊富。
  • GMOコイン:GMOグループ運営。レバレッジ取引にも対応。

ビットコインETFのメリット・デメリット

メリット

  • 証券口座で購入できるため、既存の投資インフラを活用できる
  • ウォレット管理・秘密鍵の管理が不要(ハッキングリスクなし)
  • NISAや確定拠出年金(iDeCo)の対象になる可能性(2026年時点では対応待ち)
  • 機関投資家と同じ商品にアクセスできる

デメリット

  • 経費率(信託報酬)が毎年かかる
  • 24時間365日取引できない(取引所の営業時間に依存)
  • ビットコイン本体の所有権はなく、ブロックチェーン上のアドレスを持てない
  • 為替リスクが発生する(円→ドル建て)

税金の取り扱い

日本の証券口座(特定口座・源泉徴収あり)でビットコインETFを購入した場合、売却益は株式と同様に「譲渡所得」として取り扱われ、税率は一律20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)です。

これは、仮想通貨を直接保有した場合の「雑所得(最高税率55%)」よりも有利な税率です。ただし、税制は変更される可能性があるため、最新情報をご確認ください。

まとめ

ビットコインETFは、従来の証券口座を通じてビットコインの価格変動に投資できる画期的な商品です。特にBlackRockのIBITやFidelityのFBTCは、機関投資家からの大規模な資金流入を集めており、市場の流動性と信頼性が高い選択肢です。

日本からは国内の証券会社を通じて米国ETFとして購入できます。秘密鍵管理のリスクを避けてビットコインに投資したい方、既存の証券口座でポートフォリオを一元管理したい方には、特に有効な選択肢となるでしょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. ビットコインETFはNISAで購入できますか?

A. 2026年3月時点では、米国上場のビットコインETFはNISAの対象外です。ただし、制度改正により対象となる可能性はあります。最新の情報は各証券会社にご確認ください。

Q2. IBITとFBTCのどちらを選べばよいですか?

A. どちらも信頼性が高く、経費率も同等です。流動性(取引量)ではIBITがわずかに上回ります。使用している証券会社で取り扱いのある方を選ぶのが実用的です。

Q3. ETFと現物ビットコイン、どちらが有利ですか?

A. 税率面では日本の証券口座経由のETFが有利(20.315%)です。一方、ビットコイン本体を保有したい(分散金融への参加、送金など)場合は現物が必要です。目的に応じて選択してください。

Q4. 最低購入額はいくらですか?

A. 米国ETFは1株単位から購入できます。IBITの価格はビットコイン価格の約1/100程度に設定されていることが多いため、数千円から数万円程度で購入可能です。

Q5. ETFで保有したビットコインを出金(現物に変換)できますか?

A. 通常のビットコインETFでは、現物への現物引き渡しは機関投資家向けに限定されており、個人投資家は現金での売却のみとなります。

免責事項

本記事は情報提供を目的としており、投資助言・推奨を行うものではありません。仮想通貨・ETFへの投資はリスクを伴い、元本割れの可能性があります。投資の最終判断はご自身の責任において行ってください。掲載情報の正確性については万全を期していますが、税制・規制・商品内容は変更される場合があります。