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zk-SNARKとzk-STARKの違いとは?特徴と用途を比較解説

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zk-SNARKとzk-STARKは、どちらもゼロ知識証明を実用化した代表的な証明システムです。結論を先にいえば、両者の最大の違いは「初期の信頼設定(トラステッドセットアップ)が必要かどうか」と「証明データのサイズ」にあり、この2点が実際の用途の分かれ目になっているとされています。

zk-SNARKは証明が非常に小さく検証も高速な一方、多くの方式で信頼設定という準備段階が必要です。zk-STARKは信頼設定が不要で量子コンピュータへの耐性も期待される反面、証明サイズが大きくなる傾向があります。

本記事では、両者の仕組みの違いを整理したうえで、なぜその違いが「どんな場面でどちらが選ばれるか」を決めるのかを解説します。

仕組みは、手元で動かすと理解が変わります

ここまでの内容は読んで分かる範囲の話ですが、テストネットにノードを立てる、コントラクトをデプロイして挙動を見る、インデクサを回してデータを取る、といった検証は自分の環境が要ります。ノートPCでも試せますが、同期やインデックス作成には数時間から数日かかるものがあり、スリープや再起動で最初からやり直しになることがあります。常時起動のサーバーなら放置して進められます。必要なメモリとディスク容量は動かすものによって大きく変わるので、対象ソフトの要件を先に確認してからプランを選んでください。

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前提:どちらも「非対話型ゼロ知識証明」の実装方式

ゼロ知識証明とは、ある事実の中身を明かさずに「その事実が正しいこと」だけを証明する暗号技術です。zk-SNARKとzk-STARKは、この考え方を「一度証明データを作れば誰でも検証できる」非対話型の形で実現した証明システムの名称です。

名称の意味を押さえると、両者の性格の違いが見えやすくなります。

  • zk-SNARK:Zero-Knowledge Succinct Non-interactive ARgument of Knowledge(簡潔で非対話的な知識の論証)。「簡潔(Succinct)=証明が小さい」ことが名前に入っています
  • zk-STARK:Zero-Knowledge Scalable Transparent ARgument of Knowledge(スケーラブルで透明な知識の論証)。「透明(Transparent)=信頼設定が不要」であることが名前に入っています

ゼロ知識証明の基礎から知りたい方はテクニカル解説カテゴリの入門記事をご覧ください。

zk-SNARKの特徴:小さな証明と信頼設定

証明サイズが小さく検証が高速

zk-SNARKの証明データは一般に数百バイト程度と非常に小さく、検証も高速とされています。ブロックチェーンに証明を書き込み検証するコスト(手数料)を抑えやすいため、オンチェーンでの検証に向いています。

トラステッドセットアップとは

多くのzk-SNARK方式では、システムの稼働前に秘密の乱数を使ってパラメータを生成する「トラステッドセットアップ(信頼設定)」が必要です。このとき使われた秘密の値(トキシックウェイスト=有毒廃棄物と呼ばれます)が破棄されずに残ると、理論上は偽の証明を作れてしまうとされています。

このリスクを下げるため、多数の参加者が共同でパラメータを生成し「1人でも正直に秘密を破棄すれば安全」とする複数参加型のセレモニーが一般に行われています。また、近年はセットアップを汎用化・更新可能にした方式も登場しているとされています。

量子コンピュータへの耐性

zk-SNARKの多くは楕円曲線暗号に依存しており、将来大規模な量子コンピュータが実現した場合には安全性が脅かされる可能性が指摘されています。

zk-STARKの特徴:透明性とスケーラビリティ

信頼設定が不要(透明性)

zk-STARKは、公開されたランダム性とハッシュ関数をベースに構成されるため、トラステッドセットアップが不要です。「秘密の値が漏れていたらどうするか」という前提リスクがそもそも存在しない点が、透明(Transparent)と呼ばれる理由です。

量子耐性が期待される

ハッシュ関数ベースの構成は、量子コンピュータに対しても比較的安全性を保ちやすいと一般に考えられています。

証明サイズが大きい

一方で、zk-STARKの証明データは数十キロバイト以上の規模になる傾向があり、zk-SNARKと比べるとオンチェーン検証のコストが高くなりやすいとされています。ただし、証明する計算が大規模になるほど証明・検証の効率が相対的に良くなる「スケーラビリティ」の面で強みがあるとされています。

比較表:違いを一覧で整理

項目 zk-SNARK zk-STARK
信頼設定 必要な方式が多い 不要
証明サイズ 非常に小さい(数百バイト程度) 大きい(数十KB以上になる傾向)
検証コスト 低い 相対的に高め
量子耐性 多くの方式で課題とされる 期待されている
主な依存技術 楕円曲線暗号など ハッシュ関数など
技術の成熟 実用例が多く歴史が長い 比較的新しい

数値はあくまで一般的な傾向であり、方式や実装によって差があります。詳細は各プロジェクトの公式情報を確認してください。

違いが用途をどう分けるのか

zk-SNARKが選ばれやすい場面

証明サイズの小ささと検証の速さから、オンチェーンで頻繁に検証を行うプライバシー重視の暗号資産や一部のzkロールアップで採用されてきたとされています。手数料に直結する検証コストを最小化したい場面で強みを発揮します。

zk-STARKが選ばれやすい場面

大量の計算をまとめて証明するレイヤー2基盤などでは、信頼設定のリスクを避けつつ大規模計算に強いzk-STARKが採用される例があるとされています。イーサリアムのレイヤー2をめぐる動向はイーサリアムカテゴリで解説しています。

ハイブリッドな使い方も一般的に

実際のプロジェクトでは、STARKで大量の計算を証明し、その証明をさらにSNARKで圧縮してオンチェーン検証コストを下げる、といった組み合わせも用いられているとされています。「どちらが優れているか」ではなく「どこで何を証明するか」で使い分けられているのが実情です。

これらの技術はDeFiやWeb3サービスの基盤にも広がっています。応用例はDeFi・Web3カテゴリをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

結局どちらが優れているのですか?

一概には言えません。検証コストを最小化したい場面ではSNARK系、信頼設定を避けたい・大規模計算を扱いたい場面ではSTARK系が有利とされ、目的によって最適解が変わります。両者を組み合わせる設計も一般的になりつつあります。

トラステッドセットアップは危険なのですか?

セレモニー参加者全員が結託しない限り安全とされる設計が一般的で、大規模なセレモニーを経た方式が広く使われています。ただし「前提となる信頼」の存在自体を避けたい場合には、信頼設定不要のSTARK系や新しいSNARK方式が選択肢になります。

投資判断に関係ありますか?

採用技術はプロジェクトを評価する材料のひとつですが、技術名だけで優劣や価格の行方は判断できません。考え方の基本は投資戦略カテゴリも参考にしてください。

ユーザーとして違いを意識する必要はありますか?

通常の利用で意識する場面は少ないですが、手数料水準や安全性の前提(信頼設定の有無など)に間接的に影響します。利用するサービスがどの証明システムを採用しているかを知っておくと、リスク理解に役立ちます。

免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、投資助言ではありません。最新の情報は公式情報をご確認ください。

Bitcoin Analyze 編集部

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